さくら日誌

日々のことから異世界のことまでいろいろ

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君がいない冬 -水の中で雨中‐

どうも。

これまで僕が携わってきた映像(主にMV)の紹介をしていこうと思います。

 

その第一回は“水の中で雨中”の“君がいない冬”。

水の中で雨中は僕の中では最も長い付き合いのバンドで、scatterbrainのベース西村氏が加入していたり、雨中遠山氏はscatterbrainの初代ギタリストだったりで、関りもかなり深い。仲もとても良い。

そんな彼らの作品に初めて関わったのがこのMVになる。

 


水の中で雨中 / 君がいない冬

 

話の内容としては男女の出会いから死別までと、謎の糸電話の先を辿っていくファンタジーが交錯していくものとなる。

雪のところで舞っているシーンはティム・バートンの名作『シザーハンズ』をイメージした(パクった)。

あとデートで歩いているカットで、今はなき伝説のライブハウス下北沢屋根裏を映っているんだけど、このMVを撮影している時点でお店の閉店が決まっており、雨中もスキャブも散々お世話になったライブハウスだったので、僕らなりの感謝の気持ちを込めて入れさせて頂いた。

 

このMVの話は確か年末に、当時のベーシストおかんから電話が掛かってきて、撮影を手伝ってほしいという依頼だったので、全く深く考えずにOKしたところから始まった。

年が明け、約束の日にカメラを持って井の頭公園に行ったところ、おかんと男性(俳優さん)が待っており、いきなり監督もしてほしいと無茶ぶりされたのだ。

いきなりそんなことを言われてもどうしようもできなかったので、せめて一週間待ってほしいのと、できればもう一人女の子を用意できないかとお願いをして、その一週間でなんとか話と簡単な絵コンテを作ってその後、撮影に挑んだ。

そんなんだったから初日は、せめて集まったから何か撮れそうなものがあったら撮ってみよう(使うかどうかはさておき)ということで、百均に何か小道具として使えそうなものはないかと探してみたところ、紙コップと毛糸があったので、とりあえず糸電話を辿っていくシーンを撮ってみようってことになり、そのシーンとそれを軸にした話が出来上がった。

 

途中でボーカルの山下君が来てくれたから夕日をバックに歌うシーンを撮ることができ、それが編集の時に非常に助かった。

やはりボーカルがいると締まるし絵になるよね。

 

そうやって色々あったけど、無事にMVは完成し、その後、ベースおかんは失踪...

そんなこともあったので、この曲の「君」は僕の中ではおかんになってしまい、今でも曲を聴くと彼を思い出すのでありました。

 

おかん、元気にしてるかな?

 

 この曲が収録されたアルバムはもうなくなっているようだけど、一応載せておきます。

squalls

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