居室
子供室を将来的に間仕切ることを考慮した計画は望ましい。
就寝分離:親と子、性別の異なる子供同士等の寝室を分けること。
食寝分離:食事をする空間と寝室を分けること。
収納面積
居室に対する収納面積は、15~20%程度☆☆☆☆
都市居住型誘導居住面積水準
・単身者:40㎡
・2人以上:(20㎡×人数)+15㎡
⇒ 2人住居の場合、(20㎡×2人)+15㎡=55㎡
寝室
ツインベッド(シングルベッド2台)を用いる広さは13㎡以上が望ましい☆☆☆☆☆
寝室の気積(容積)は1人当たり10㎥以上が必要。
コンセント
床から400㎜以上に設置する。
玄関
玄関のくつずりと玄関ポーチとの高低差は、車いすの仕様に配慮して2㎝以下とする☆☆☆☆
段差識別のため、くつずりの色は玄関ポーチの床の色と異なる色にする。
インタホン
玄関のインタホンの取付け高さは玄関ポーチの床面から1,200~1500㎜程度☆
階段・廊下
高齢者を配慮する場合、階段の勾配7/11以下、踏面280㎜にする。
階段の昇り口の壁に設ける足元灯の高さは、昇り口の1段目の踏面から上方に200~300㎜とする☆☆☆
手摺(てすり)
☆手摺は直径30~40㎜、壁面とのあき寸法は30~50㎜、床面、踏面(ふみづら)からの高さは750㎜(700~900㎜)☆☆☆☆
廊下の手摺(てすり)は、出入口等を除いて連続させ、端部は下方に曲げる(服の袖口などが引っかからないように)☆
☆☆階段手摺は直径30~40㎜、踏面(ふみづら)からの高さ700~900㎜とし、端部は水平に300㎜延ばし、下向きに曲げる。
バルコニー
バルコニーの手摺の高さは床面から1,100㎜以上。
650㎜未満の腰壁の上部に設置する手摺の高さは、腰壁上端から800㎜以上。
バルコニーと住宅内部の床との段差は180㎜以下の単純段差とする。
踏み段を設ける場合は、踏み段は奥行き300㎜以上、幅600㎜以上とする。
地階
床が地盤面より下にあり、その低さが天井高の1/3以上ある階。
地階の居室は採光や通風を得るために、光庭を設け、その庭に面して開口部を設ける。
光庭:建築物内に自然光を取り入れるために設ける空間や庭
便所
☆介護スペースを考慮した内装寸法は1,400㎜×1,400㎜程度。
洗面所
車いす使用を考慮すると、洗面器の上端の高さは床面から750㎜程度。
水栓
水栓は、回転バルブ式よりも、シングレバー式の方が操作性が良い。
浴槽
浴槽の縁は洗い場の床面から350~450㎜とする。
高齢者が使用する場合は、背もたれを直角近くし、腰かけて浴槽に出入りできる形状にする。
グレーチング
浴室の出入口の床に排水溝を設けたもの。
浴室と脱衣室の段差解消と水仕舞に効果的☆☆☆
台所
ダイニングキッチンは1人当たり3~4㎡以上必要。
4人掛けの食卓があるダイニングの内法面積は11㎡以上。
6人掛けの食卓があるダイニングの内法面積は13㎡以上☆
台所は勝手口や家事室、サービスヤードは家事の効率のため、動線を考慮して配置する☆
勝手口や家事室は、家事の能率を高めるため、台所の近くに配置する。
アイランド型キッチン
調理をしながら家族や来客と会話がしやすい。
L字型キッチン
シンク、レンジ、冷蔵庫の動線でできる三角形の3辺の和は4m程度。
車いす使用者が利用しやすい☆☆☆☆
キッチンカウンター
キッチンカウンターは車いすの仕様を配慮し、下部に高さ600㎜、奥行き450㎜のクリアランス(空間)を設ける☆
ユーティリティー
家事室。洗濯やアイロンかけ等、家事作業を効率的に行うための空間。
家事を能率的に行うために、サービスヤードへの動線を考慮してユーティリティーを配置する☆☆☆
アイロン台の高さは850㎜程度に設ける。
サービスヤード
台所周辺に設けられる屋外空間。
高齢者、車いす使用時を配慮する場合
車いすのため、居室の出入口扉の前後は段差を避け、140㎝×140㎝程度のスペースを確保する。
高齢者は急激な温度変化に対応しにくいので、全暖房にする。
各居室の出入り口を引戸とする☆
引戸下部の床面にV溝レールを埋め込む。
居室の掃き出し窓から直接出入りできるようスロープを設ける。
照度をJISにおける照明基準の2倍程度とする☆
車いす使用者が利用する駐車スペースは幅3.5m×奥行6.0m。
デザイン・住宅形式
☆パッシブデザイン
自然の熱、風及び光を活用し断熱効果、冷却効果、照明効果等を得る設計手法。
窓を南面で大きく、東西面でなるべく小さく計画する。
コア型住宅
設備を1箇所にまとめた形式で、設備工事費の低減や動線の単純化を図り、外周部に住居を配置することができる☆☆☆
タウンハウス
低層の集合住宅における1つの形態。
コートハウス
都市部の狭い敷地において、プライバシーを確保するため、建築物や堀で囲まれた中庭を設ける住宅形式。
本勝手
床の間の正面に向かって、右に床脇、左側面に書院を設けた形式。
床の間、床脇:1,820㎜(1間(けん))
書院の奥行:360㎜前後
ura410 (ウラシドウ) 物語:本勝手って何? - livedoor Blog(ブログ)
江戸間(田舎間)
柱心と柱心の内法寸法を基準寸法の整数倍とする☆☆☆
京間
柱と柱の内法寸法を基準寸法の整数倍とする。
kentikushi-blog.tac-school.co.jp
まとめ
急に建築っぽくなってきた!
知らない言葉がたくさん出てきたので、ひとつひとつ理解しながら地道にやっていこう。
- 高齢者や車いす使用に関する問題が多い
- 出題範囲は広いが、ここに出ている数字を覚えておけば、知らない問題が出ても選択問題なのでどうにかなる(はず)
- 知らない数字が出てきたら、実際にどれくらいの大きさ(広さ)かを想像したら解けるかも
引用文献
東京都都市整備局出典「子育てに配慮した住宅のガイドライン(Ⅱ建物を整備する際の配慮事項 1住戸内)」