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独学で二級建築士資格取得を目指す! -杭工事-

独学で二級建築士資格取得を目指す! -INDEX-

 

杭工事

基礎工事の一つで、地盤が軟弱な場合に建物の荷重を地盤が支持できるように杭を用いる工事のこと。

 

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打込み(打撃)工法(既製コンクリート杭)

既存コンクリート杭(工場や製造場で作られた完成品の杭)を地盤にバイブロハンマー等を使って打撃する工法。

騒音、振動が大きいため、最近はあまり採用されないらしい。

  • 既存コンクリート杭の継手アーク溶接による溶接継手とする☆☆☆☆
  • 打込み工法による作業地盤面以下への既存コンクリート杭の打込みにはやっとこが用いられる☆☆☆
  • 一群の杭はなるべく群の中心から外側へ向かって打ち進める。
  • 騒音及び振動の測定は、作業場所の敷地境界線において行う☆☆☆
  • 打込み工法による鋼管杭の先端部の形状は、特記がない場合は開放形とする。

 

既設コンクリート杭の支持地盤への到達の確認

打込み深さ」及び「貫入量」により判断をする☆

 ⇒ 杭打ち試験では打込み深さ最終貫入量の管理基準値を定める。

 

バイブロハンマー

振動を利用して規制杭を打ち込む機械。

 

 

アーク溶接

融点以上の熱を接合部分に与えるときに、アークと呼ばれる放電現象を利用する溶接方法。

 

なかがみ現場より杭工事について – 株式会社東恩納組

 

やっとこ

打ち込み杭や中掘り杭の杭頭部を作業地盤面以下に打ち込むために用いる鋼管製の仮杭

杭頭にかぶせて所定の深さまで打ち込めばすぐに引き抜く。

 

埋込み工法(既製コンクリート杭)

セメントミルク工法(プレボーリング根固め工法)

アースオーガーによって削孔された孔内に既成の杭を建て込む工法。

アースオーガーで所定の深度まで掘削した後、孔底に「根固め液」を注入し、「杭周固定液」を孔内に注入しながら、アースオーガーを引き上げる。

  • アースオーガーの回転方向は採掘時、引き上げ時共に正回転で行う☆☆☆☆
    逆回転させると、せっかく堀った土が孔内に落下してしまうため) 
  • 杭は建込み後、杭心に合わせて保持し、養生期間を7日程度とする。

 

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支持基盤の確認

掘削深さ」及び「アースオーガーの駆動用電動機の電流値」から支持地盤を確認する。

 

回転圧入による埋込み工法(回転貫入工法)

杭先端にスクリュー上の掘削翼を取り付けた鋼管杭を用い、回転で杭を建て込む工法。 

 

場所打ちコンクリート杭工法

予め地盤を掘削し、削孔内に鉄筋かごを挿入にてコンクリートを打設し、現場で杭を製作する方法。

  • 場所打ちコンクリート杭の施工に当たっては、近接している杭は、連続して施工しない
  • 場所打ちコンクリート杭に用いるコンクリートの構造体補強補正値(S)は、特記がない場合は、3N/㎟とする☆

 

場所打ちコンクリート杭の杭頭処理

コンクリート杭の 上部を斫り(はつり)削る工事。

場所打ちコンクリート杭の杭頭処理は、コンクリートの打ち込みから14日程度経過した後に、本体を傷めないように平らにはつり取り、所定の高さにそろえる。

 

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試験杭

本工事前の、杭の支持力などを検討するための試験用の杭。

場所打ちコンクリート杭の施工において、最初に施工する本杭試験杭とする☆☆☆

 

アースドリル工法

表層ケーシングを建て込み、安定液を注入しながらドリリングバケットにより堀進する。

アースオーガーを使用して掘削を行い、掘削完了後、鉄筋かごを建て込み、トレミー管によりコンクリートを打ち込み、杭を築造する。

 

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アースドリル工法の支持地盤への到達の確認

掘削深度」及び「排出される土」により判断する☆☆☆☆☆☆
 ✖ 回転バケットの回転数

掘削深さが所定の深度となり、排出される土によって予定の支持地盤に達したことを確認したのち、スライム処理をして、掘削深度の測定検測を行う☆☆☆☆☆☆

 

アースオーガー

アースオーガ工法 | 株式会社ゴープラス

 

トレミー管

トレミー管(水中コンクリート打設配管)|東京機材工業株式会社

 

スライム処理

スライムとは、施工時に生じる堀りくずのことで、それを除去する作業。

鉄筋かごの建込み前に行う、バケットで底をさらう一次スライム処理と、建込み後に水中ポンプを使用したエアリフト工法などで行う二次スライム処理に分けられる。

 

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オールケーシング工法

ケーシングチューブを回転圧入した後、ケーシングチューブ内の土をハンマーグラブで排出する☆

掘削完了後、鉄筋かごとトレミー管を挿入しコンクリートを打込み、杭を形成する。

  • 所定の支持層を確認後は、孔底部のスライムを除去する。

 

ケーシングチューブ

掘削された錐孔や坑井に挿入する鋼管。

孔壁の崩壊防止や水止めなどの目的で使用される。

 

オールケーシング工法 | 工法紹介 | 丸五基礎工業株式会社

 

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リバース工法

内水位を地下水位より2m以上高く保ち、静水圧によって孔壁の崩壊を防止する工法。 

地下水位を確認し、水頭差を2m以上保つように掘進する。

 

まとめ

今回は過去問以外に理解を深めれるように補足を結構入れています。ここの分野は「地盤調査・土工事・排水」、「山留め・地業」と絡めて出題されることも多いので、併せて覚えておくといいと思います。

  • セメントミルク工法 「根固め液」⇒「杭周固定液」の順
  • アースオーガーの引抜きは「正回転

 

【支持地盤への到達の確認】

▶打込み(打撃)工法

「打込み深さ」「(最終)貫入量」

▶セメントミルク工法(埋込み工法)

「掘削深さ」「アースオーガーの駆動用電動機の電流値」

▶アースドリル工法

掘削深度」「排出される土

⇒「深さ」は共通なので、それとの組み合わせを覚える!

 

【 場所打ちコンクリート杭工法の特徴】

▶アースドリル工法

ドリリングバケットで坑内を掘削。

表層ケーシングベントナイト安定液で孔壁保護する。

 

▶オールケーシング工法

ハンマグラブで坑内を掘削。

ケーシングチューブを地中に打ち込み孔壁を保護しながらながら掘削するので、安定し、ほとんどの土質に対応できる。

 

▶リバース工法

回転ビットで坑内を掘削。

孔壁の崩壊防止に静水圧を利用し、水と土砂をドリルパイプで吸引排出、水頭差を2m以上保つように掘進する。

 

【用語の組み合わせ】

  • 杭地業 - バイブロハンマー
  • アースドリル工法 - トレミー管

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