ブロック造の塀(へい)
- 壁内にはD10以上の鉄筋を縦横に80㎝以内の間隔で配筋する。
ブロック塀の「高さ」
ブロック造の塀の高さは2.2m以下とする。
ブロック塀の「壁の厚さ」
- 高さ2m超えの場合 ⇒ 壁の厚さ15㎝以上
- 高さ2m以下の場合 ⇒ 壁の厚さ10㎝以上☆☆☆
ブロック塀の「縦筋」☆
下部 ⇒ 基礎に定着
上部 ⇒ 最上部の横筋に180度のフックによりかぎ掛け 又は、
最上部の横筋に90度フック、余長10d以上で定着
控壁(ひかえかべ)
地震などの横からの力に抵抗するためにつくられる壁。
高さ1.2mを超える補強コンクリートブロック造の塀には、3.4m以下ごとに控壁を設ける☆☆☆
出典:6-2. 用語解説|6. 新しくブロック塀をつくるときは|ブロック塀大事典|一般社団法人 全国建築コンクリートブロック工業会
フェイスシェル
コンクリートブロックの長手方向の側面部分の小口のこと。
- ブロックはフェイスシェル厚の薄い方を下にして積み上げる☆☆☆
- 水平目地のモルタルはブロックの上端全面に塗布する。
施工
- ブロック積みは、水糸に沿って、隅角部から中央部に向かって、順次水平に行う☆☆☆☆☆
- ブロックの1日の積上げ高さは1.6m(8段)以下とする☆☆☆☆
- 押し目地仕上げは、目地モルタルの硬化前に目地ごてを用いて行う☆☆☆
押し目地
滑り止めや水切りのため、化粧目地は用いないで、コンクリート硬化前に目地ごてなどで平行な凹凸を付けること。
ブロックの空洞部内の電気配管
- 耐力壁における電気配管は、ブロックの空洞部を利用して埋め込むことができる。
※水道管やガス管は埋め込んではいけない - ブロックの空洞部を通して電気配管を行う場合は、横筋のかぶり厚さに支障がないように空洞部の片側に寄せて配管を行う。
モルタル・コンクリートの充填
- モルタルと接するブロック面は、付着物等を取り除き、水湿し(みずしめし)を行う☆☆☆☆ ✖ 乾燥
- 縦目地空洞部には、ブロック2~3段ごとにモルタルを充填する☆☆☆☆
- ブロックの空洞部の充てんコンクリートの打継ぎ位置は、ブロック上端面から約5㎝程度下げた位置とする☆☆☆☆☆
× 打継ぎ位置はブロック上端面と同一とした - 壁鉄筋のかぶり厚さの最小値は、フェイスシェルの厚さを含めず20㎜以上とする☆☆☆
- ブロックの空洞部への充填用コンクリートには、空洞部の大きさを考慮して、豆砂利コンクリートを用いる。
豆砂利コンクリート
コンクリートの骨材として、一般的な粒度よりもやや大きな、直径5mmから20mm程度の粒径の砂利が使用されるもの。
モルタルの練り置き時間
ブロックの保管方法
ブロックの保管は、種類及び形状別に区分し、雨掛りを避けるために覆いをする。
雨掛り(あまがかり)
建物の外部で、雨で濡れる部分のこと。
配筋
「堀」⇒ D10以上の鉄筋を縦横80㎝以下の間隔で配置
「耐力壁」⇒ 鉄筋を縦横80㎝以下の間隔で配置
⇒ 〇 耐力壁のブロック積みにおいて、高さ20㎝のブロックを用いたので、横筋はブロック3段ごとに入れ、縦筋に緊結した
耐力壁(たいりょくへき)の配筋
縦筋
- 耐力壁の縦筋は、ブロックの中心部に配筋し、上下端を臥梁、基礎等に定着する☆
- 耐力壁の縦筋は、基礎コンクリート打込み時に移動しないように、仮設の振れ止めと縦筋上部とを固定する。
- 耐力壁の縦筋は、ブロックの空洞部内において重ね継手としてはいけない☆
横筋
- 耐力壁の横筋は、重ね継手の長さ45dとし、定着長さ40dとする☆
出典:【宅建】写真で解説。臥梁(がりょう)・組積造(そせきぞう)とは何?平成28年問50.4の建築用語 | imasucaの独学メモ
臥梁(がりょう)
レンガ造り、ブロック造りなどにおいて、各階の壁体の頂部を連続的にかためる鉄筋コンクリート製の梁。
- 臥梁の直下のブロックには、横筋用ブロックを使用し、臥梁へのコンクリートの打込みを行う。
直交行壁のある・なし
直交壁がある耐力壁の端部☆☆☆
耐力壁の端部の横筋は、直交壁の横筋に重ね継手とする。
もしくは直交壁に定着させる。
直交壁がない耐力壁の端部
壁端部の縦筋に180度フックによりかぎ掛けとする。
まとめ
毎年出題されるわけではないけど、出題範囲はかなり狭く、しかも偏っているので、☆が付いているところを抑えておけばなんとかなると思う。
最近はALCパネル工事、押出成形セメント板工事と合わせて出題されることも多い。
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ブロック積みは、隅角部から中央部に向かって、水平に行う
- ブロックの1日の積上げ高さは1.6m以下
- ブロックはフェイスシェル厚の薄い方を下にして積み上げる
- 縦目地空洞部には、ブロック2段ごとにモルタルを充填する
- モルタルと接するブロック面の乾燥はNG
- ブロックの空洞部の充てんコンクリートの打継ぎ位置は、ブロック上端面から約5㎝程度下げた位置
- 壁鉄筋のかぶり厚さの最小値は、フェイスシェルの厚さを含めず20㎜以上