工法
- 外壁の吹付け塗料においては、スプレーガンを素地面に対して直角に保ち、1回ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹付を行う☆☆☆☆☆☆
- 内壁における塗料の塗り重ねは、各層ごとに塗料の色を変えて行う☆☆☆☆
(何回塗っているか判別しやすくするため) - シーリング面の塗装仕上げでは、シーリング材が硬化したのちに塗装を行う。
- 亜鉛めっき鋼面への錆止め塗料は、見え隠れ部分は、部材を組み立てる前に行う。
- 壁面のローラーブラシ塗りにおいては、隅やちり回りなどは、先行して小はけを用いて塗装する。
塗装を行ってはいけない条件
- 気温:5℃以下
- 湿度:85%以上☆
塗料は原則としてそのまま使用するが、気温の低下などから所定の粘度が得られないと判断した場合は、所定のシンナーや水などで適切な粘度に調整して使用する☆☆☆
素地の調整
- 塗装とその周辺に汚損を与えないように、あらかじめ養生を行う。
パテかい
塗装工事において素地表面を平滑にするために、割れ目や隙間、くぼみにパテを埋めて平らにする作業。
- パテかいは、一回で厚塗りせず、木べらを用いて数回に分けて行う。
コンクリート素地の乾燥期間
夏期:21日(3週間)以上☆☆☆
冬期:28日(4週間)以上☆☆☆☆☆☆
素地ごしらえ
既存の素地(塗装されていない露出面)の汚れや膨れ、浮きなどを除去すること。
モルタル面の素地ごしらえ☆☆☆☆☆☆
- 屋内 ⇒ 合成樹脂エマルションパテ
- 屋外 ⇒ 建築用下地調整塗材
木部の素地ごしらえ
汚れ・付着物除去、やに処理、節止め及び穴埋め後、研磨を行う☆☆☆
- 穴埋め ⇒ 合成樹脂エマルションパテ☆☆☆
- 節止め ⇒ 木部下塗り用調合ペイント☆
■節止め
木材の塗装で、樹脂の出そうな部分で樹脂成分が染み出して塗膜層が軟化されたり、膨れができたりするのを防止する為に、節の部分に木部下塗り用調合ペイントやセラックニス等の速乾不透過性の塗料を塗る作業。
アルミニウム合金の素地ごしらえ
塗装を行う場合、あらかじめ陽極酸化皮膜処理を行う☆
(そのままでは塗料の付着性がよくないので)
塗料の種類
油性
・主にコンクリート系以外で使用
合成樹脂調合ペイント☆☆☆☆☆
素地:木部、亜鉛めっき鋼面、鉄鋼等
- 鉄鋼面に使用する剛性樹脂調合ペイントの上塗りは、エアレススプレーによる吹付塗りができる。
合成樹脂エマルション
- 主に金属以外で使用
- 主に屋内で使用
合成樹脂エマルションペイント☆☆☆☆☆☆☆
素地:せっこうボード、プラスター、木部
※金属ダメ、屋外ダメ
合成樹脂エマルション模様塗装☆☆☆
素地:せっこうボード、プラスター面
エナメル系(~樹脂エナメル)
- 主にせっこうボード以外で使用
塩化ビニル樹脂エナメル
アクリル樹脂エナメル
アクリルシリコン樹脂エナメル☆☆☆
フタル酸樹脂エナメル☆☆☆
素地:亜鉛めっき鋼面、鉄鋼面、木部
※石こうボード、コンクリート以外
その他
アクリル樹脂系非水分散形塗料☆☆☆☆
ウレタン樹脂ワニス
素地(屋内):木部(手すり、建具、床等の透明仕上げ)
オイルステイン☆☆☆
素地:木部
まとめ
塗料の種類については、内容まで調べ出すとキリがないことに気づいたので、ここでは試験に出てくるところとして、用途だけまとめました。
用途よりも、どの素材に使用できないかを覚えておくと良いと思います。
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外壁の吹付け塗料においては、スプレーガンを素地面に対して直角に保ち、1回ごとの吹付け幅の約1/3を重ねながら吹付を行う
-
内壁における塗料の塗り重ねは、各層ごとに塗料の色を変えて行う
使用不可な塗料の種類
- 合成樹脂調合ペイント ⇒ コンクリートが使用不可
- ~エマルション ⇒ 金属が使用不可
- ~エナメル ⇒ 石こうボードが使用不可
覚え方など、ご参考までに…