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独学で二級建築士資格取得を目指す! -積算-

独学で二級建築士資格取得を目指す! -INDEX-

 

工事価格の構成

工事価格の構成図☆☆☆☆

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工事費☆☆

工事価格(直接工事費+共通費)+消費税等相当額

  • 工事費は、直接工事費、共通費及び消費税等相当額に区分して積算する。
  • 工事費の積算は、建築工事、電気設備工事、機械設備工事及び昇降機設備工事等の工事種別ごとに行う。

 

消費税等相当額

工事価格に消費税及び地方消費税相当分からなる税率を乗じて算定。

 

工事

工事原価+一般管理費等

(=直接工事費+共通費)

 

一般管理費等☆☆

工事施工に当たる受注者の継続運営に必要な費用。

一般管理費付加利益等からなる(現場管理費は含まれない

 

工事原☆☆

純工事費+現場管理

 

現場管理費

工事現場を管理運営するために必要な費用(共通仮設費は含まれない

 

純工事費

直接工事費+共通仮設費

 

共通仮設費☆

現場事務所などの施設に要する仮設建物費、工事用の動力・用水・光熱等に要する費用。

 

直接工事費☆☆☆

建築物を建設するために直接必要な費用で、直接仮設及び直接工事に伴う下請経費等を含んだ費用。

  • 直接工事費については、設計図書の表示に従って各工事種目ごとに区分する。

 

諸経費

一般管理費等 + 現場管理

 

共通費☆☆☆☆

諸経費一般管理費 + 現場管理費) + 共通仮設費

 

 

複合単価☆☆☆

材料費・労務費・仮設費など、2種類以上の費用を合わせたものの単価。 

 

仮設☆☆☆☆☆☆☆

専用仮設

工事種目ごとの、工事科目単独に使用する仮設。

⇒ 土工事における山留、コンクリート足場、鉄筋足場

 

直接仮設☆☆☆

工事種目ごとの、複数の工事科目共通で使用する仮設。

⇒ 遣方(やりかた)、墨出し、足場、鉄筋、養生

 

共通仮設☆☆☆☆

複数の工事科目共通して使用する仮設。

⇒ 現場事務所などの施設に要する仮設建物、工事用の動力・用水・光熱等に要する費用。

 

建築積算の用語

設計数量☆☆☆☆☆

設計図書に示されている個数設計寸法から求めた長さ、面積、体積等の正味の数量

切り無駄などの損耗は含まない

 

計画数量☆☆☆☆

設計図書に示されていない施工計画に基づいた数量。

(作業場必要な余掘りを見込んだ根切り、埋戻し土量など)

 

所要数量☆☆☆☆

定尺寸法による切り無駄及び施工上やむを得ない損耗を含んだ数量。

 

建築数量の計算方法

遣り方(やりかた)☆☆

正確に建物の位置を決めるために行う作業。

遣り方の数量は、建築面積により算出する。

✖ 建築物の延べ面積(延床面積)により算出した

 

根切り

根切り土量は、施工上必要な余裕や法勾配(のりこうばい)を見込んだ寸法による計画数量により算出する。

 

土工事☆☆☆☆☆☆

土工事における土砂量は、地山数量とし、掘削による増加や盛土の締固めによる減少を考慮しないで算出する。

 

仮囲い

仮囲いの数量は、種別、高さ等により区別し、仮囲いの外周面の長さにより算出する。

 

造作材の所要数量

仕上げ寸法に、削り代、切りむだ等を考慮した長さを加え、さらに5%の割増しした体積を算出する。

✖ 仕上げ寸法どおりに算出した

 

造策材

建築内部の仕上げ材や取り付け材の総称。化粧材とも呼ばれる。

天井や床、棚、階段、鴨居や敷居、洋室のドア枠や沓擦(くつずり)、笠木などに使用される。

 

型枠☆☆

コンクリート型枠の数量は、型枠の種類材料工法、コンクリート打設面等により区別し、各部分ごとに面積を算出する。

 

開口部☆☆
  • 面積が0.5㎡以下の場合 ⇒ 差し引かない(欠如はないものとする
  • 面積が0.5㎡以上の場合 ⇒ その面積を差し引いて算出する

1か所当たりの内法面積が0.5㎡以下で開口部の型枠の欠如については、ないものとして算出する。

 

接続部☆☆
  • 面積が1.0㎡以下の場合 ⇒ 差し引かない(欠如はないものとする)
  • 面積が1.0㎡以上の場合 ⇒ 型枠不要部分としてその面積を差し引いて算出する

 

コンクリート☆☆

鉄筋及び小口径管類によるコンクリート欠如はないものとして算出する。

 

鉄骨の溶接数量☆☆☆

溶接部の種類断面形状ごとに長さを求め、隅肉溶接脚長6㎜に換算した延べ長さにより算出する。

 

鋼板

鋼板は原則、設計寸法による面積を計測・計算する。

複雑な形状の鋼板の数量は、その面積に近似する長方形として算出する。

 

シート防水☆☆☆☆

シート防水などの重ね代は計測の対象としない

✖ シート重ね代の面先を加えて算出した

 

塗装材

表面処理の数量は、原則、主仕上げの数量(開口部を差し引いた面積)による。

開口部の面積が1箇所当たり0.5㎡以下のときは、欠如はないものとして算出する。

 

外部本足場の数量

足場の中心(構築物等の外壁面から1.0mの位置)の水平長さと構築物等の上部までの高さによる面積として算出する。

 

割増数量☆☆

以下の所要数量は、各割増を標準として算出する。

 

 鋼板(切板)   3% 
 ボルト類   4% 
 鉄筋   4% 
 鋼管   5%
 デッキプレート   5% 

※アンカーボルトは割増しない。

 

まとめ

最初の工事価格の構成図はよく出てくるので、覚えておくこと。

どれが考慮するか、しないかを区別できるようにしておく。

令和になって、急に仮設について詳しく出題されるようになったので、要注意。

【考慮しないもの】
  • ボルト類:アンカーボルト
  • 土工事:土砂量
  • 型枠の開口部:0.5㎡以下
  • 型枠の接続部面積:1㎡以下
  • コンクリート:鉄筋や小口管類の欠如
  • シート防水:重ね代

 

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