平板測量
「平板」、「アリダード」、「求心器」、「磁石箱」、「巻尺」などを用いて、現場で敷地を測量しながら、その平面形状を同時に作図する方法。(直接作図ができる)☆☆☆
- 測点上への平板の据付けは、水平・位置・方向の各条件を満たすように行う。
- 簡便で迅速に作業できるが、高い精度は期待できない。
- 地形によって、現場における作業能率が大きく異なる。
↓こちらのサイトで道具について詳しく説明されております。
放射法☆☆
中央の基準点から複数の点に対して直線状に測量を行う方法。
放射法による平板測量は、敷地の見通しの良い地形に用いられ、作業効率が良い。
⇒ 見通しの悪い地形には適さない☆☆
進測法
直線状に測量を行いながら進んでいく方法。
進測法による平板測量は、敷地の見通しの悪い地形に用いられ、作業効率が良くない。
器具
アリダード☆☆☆☆
視準線の方向を観測する装置と、その方向を図工に描くための定期縁を備えている機器。
求心器☆
平板上の図紙の点と、地表の測点を一致させるために使用する器具。
磁針箱☆☆
平板の方向を定めるために使用する器具。
三角測量
位置、高さ、面積などを求めるときに使用する測量方法。
測量区域を三角形の組み合わせで示し、三角法を利用して求める。
交角を求める際にはトランシットまたはセオドライトを用いる。
トラバース測量
距離と方向を測定して、基準点の相対的な位置を求める。
方向角を測定するときはトランシットまたはセオドライトが用いられる。
- 閉合トラバースの測角誤差が許容誤差以内の場合は、それぞれの角に等しく分配して調整する。
器具(三角測量、トラバース測量)
セオドライト(トランシット)☆☆☆☆☆
望遠鏡により基準点と目標点をセットし、方向角、高度角を測定する機器。
三角測量、トラバース測量で用いられる。
※ヨーロッパではセオドライト、アメリカではトランシットと称されているそうです。
水準測量☆
レベル、標尺(箱尺)を用いて、地表面の2点間の高低差を測量する。
高低差が大きい場合は、レベルを据え付ける位置を変えながら測量する☆☆
器具
レベル☆☆☆
水平に添えた望遠鏡により、測点に立てた標尺(箱尺)のメモリを読んで高低差を測定する機器。水準測量で用いられる。
標尺(箱尺)☆☆
水準測定で用いる物差し。
真北の測定
「太陽による方位角観測」又は「北極星による測定」を用いる。
- 真北と磁北(磁針が示す北)は一致しない。
⇒ このずれを「磁針偏差」といい、測量地点の磁北と磁針偏差から真北を求めることができる
✖ コンパスの磁針が示す方向を真北とした。
傾斜地の距離測量
- 降測法 ⇒ 傾斜地の高い方から低い方へ下がりながら測定。
- 昇測法 ⇒ 傾斜地の低い方から高い方へ上がりながら測定。
その他の器具
プラニメーター(面積測定)☆☆☆☆☆
図面上に描かれた境界線上の測針でなぞり、測輪の回転数を読み取ることにより、境界線で囲まれた部分の面積測定する機器。
ハンドレベル(水平)
手で持って気泡管により水平方向を確認する簡易水準器。
鋼製巻尺(距離測量)
まとめ
器具についてよく出題されるので以下の組み合わせを覚えておくといいと思います。
- 平板測量(地形を描く)- 地形を描くアリダード、平板、求心器、磁石箱、巻尺
- 三角測量(位置、高さ、面積)- トランシット
- トラバース測量(基準点の相対的な位置)- トランシット、セオドライト
- 水準測量(地表面の2点間の高低差)- レベル、標尺(箱尺)
- 面積測定 - プラニメーター
- 距離測量 - 鋼製巻尺