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独学で二級建築士資格取得を目指す! -鉄筋コンクリート(一般)-

独学で二級建築士資格取得を目指す! -INDEX-

 

コンクリート・鉄筋

  • 鉄筋コンクリート部材の曲げモーメントに対する断面算定において、コンクリートの引張応力無視する(考慮しない)☆☆☆☆☆☆☆☆☆
  • 許容応力度設計において、圧縮力の働く部分では、鉄筋に対するコンクリートのかぶり部分圧縮力を負担するものとして設計する☆☆☆
  • 異形鉄筋を用いる場合でも、柱・梁の出隅部分等にフックを設けなければならない☆

 

コンクリートの圧縮応力度

長期:設計基準強度×1/3

短期:設計基準強度×2/3

 

鉄筋コンクリート造部材の曲げモーメントに対する断面算定

以下の仮定に基づき行う。

  • 曲げ材の各断面が材の湾曲後も平面を保つ。
  • コンクリートの圧縮応力度が中立軸からの距離に比例する。

 

「せん断破壊」と「曲げ降伏」

部材は「せん断破壊」よりも「曲げ降伏」のほうが先行するように設計する☆☆☆

  • 梁せいを大きくするとせん断破壊が先行しやすくなる。
  • 太くて短い柱は、曲げ破壊より先にせん断破壊が起こる場合がある。

 

割合・比率

  • のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合:0.8%以上☆☆☆☆
  • 袖壁付き柱のせん断補強筋比:0.3%以上
  • 柱梁接合部内の帯筋比0.2%以上☆☆☆☆☆
  • 柱梁接合部内の帯筋の間隔150㎜以下、かつ、その接合部に隣接する帯筋間隔の1.5倍以下☆☆☆☆
  • あばら筋比0.2%以上
  • 床スラブ各方向の全幅について、コンクリート全断面積に対する鉄筋全断面積の割合:0.2%以上☆☆☆☆
  • 耐震壁の壁板のせん断補強筋比:(縦筋、横筋共)0.25%以上

 

検定

付着の検定

から梁主筋が引き抜けないことの確認。

 

定着の検定

から梁主筋が引き抜けないことの確認。

 

  • 柱は、負担している軸方向圧縮力が大きくなると、靭性(変形能力)が小さくなり、脆性破壊を生じやすくなる☆☆☆☆☆

 

柱の最小経とその構造耐力上主要な支点間距離の比☆☆☆☆
  • 普通コンクリート:1/15以上
  • 軽量コンクリート:1/10以上

 

帯筋・あばら筋

  • 帯筋・あばら筋は、せん断ひび割れの発生を抑制するものではないが、ひび割れの伸展を防止し、部材のせん断終局強度を増大させる効果がある☆☆☆☆☆
  • 柱の帯筋の間隔は、柱の中央部より上下端付近を密にする。
  • 溶接した閉鎖形帯筋を、柱の主筋を包含するように配置したり、副帯筋を使用したりすることは、柱の靭性の確保に有効である。

 

閉鎖形帯筋

つなぎ目を溶接して繋げた帯筋。

出典:鉄筋(溶接閉鎖形筋)|建物躯体|長谷工コーポレーション

 

スパイラル筋

柱主筋の周囲に、一本の長い鉄筋をらせん状に巻きつけたもの。

  • 柱の強度や靭性を増やすうえで、フックを有する帯筋よりも効果が大きい☆☆☆

 

副あばら筋

柱の鉄筋組立てで、隅部以外の主筋のはらみ出しと、柱のねじれを防止するために用いる帯筋。

  • 幅の広い梁や主筋が一段に多数配置される梁において、副あばら筋の使用は靭性の確保に有効。

出典:副帯筋(ふくおびきん) | 建設・クレーン工事現場などの用語集 |アールアイ株式会社

  • 鉄筋コンクリート造のスラブを梁と一体に打設する場合、梁の剛性はスラブと一体としたT形梁として計算する☆☆☆☆☆
  • (クリープ等の変形の増大による使用上の支障が起こらないことを計算において確かめた場合を除き)
    梁せい梁の有効長さの1/10を超える値とする☆☆☆☆
  • 梁において、クリープによってコンクリートの圧縮縁応力(ふちおうりょく)は減少し、圧縮鉄筋の応力増加する☆
  • せん断ひび割れが生じた後の梁は、ひび割れに挟まれた斜めにコンクリート部分が圧縮に働き、せん断補強筋と主筋とが引張りに働いて、トラス機構を形成してせん断力に抵抗する。

 

圧縮鉄筋

圧縮側に配置した、圧縮力を受ける鉄筋。

梁の圧縮鉄筋は、長期荷重によるクリープたわみの抑制や地震時における靭性の確保に有効。

 

梁の許容曲げモーメント

(梁の引張鉄筋比が、釣り合い鉄筋比以下の場合)

「梁の許容曲げモーメント」は「引張鉄筋の断面積」に比例する☆☆☆☆

 

長方形梁の許容曲げモーメント

A. 圧縮縁がコンクリートの許容圧縮応力度に達したとき

B. 引張側鉄筋が鉄筋の許容引張応力度に達したとき

⇒ 算出される値のうち、小さい方の値とする。

 

床(スラブ)

  • 鉄筋コンクリート造のスラブは、建築物に水平力が作用した場合、そのままの形で移動するものと仮定して、部材に生じる力を算定する。
  • 四周を梁で支持されている床スラブの厚さが、床板の短辺方向の有効張り間長さ1/30を超える場合は、変形、振動による建築物の使用上の支障は起こらないものとすることができる。
    ⇒ 1/30以下の場合は支障が起こらないか確かめる必要がある。

 

片持ちスラブ

(建築物の使用上の支障が起こらないことを計算において確かめた場合を除き)

片持ちスラブの出の長さ1/10を超える値とする。

 

壁・耐震壁

  • 開口のある壁部材の許容せん断力」は「開口のない壁部材の許容せん断力」に開口幅、高さ、見附面積に応じた低減率を乗じて算定する。

 

壁板の厚さ
  • 120㎜以上、かつ、壁板の内法高さの1/30以下
  • 壁板の厚さが200㎜以上の壁部材の壁筋は、複配筋(ダブル配筋)とする。

 

壁板に用いる鉄筋☆☆

耐震壁の壁筋:D10以上の異形鉄筋

開口周囲、壁端部の補強筋:D13以上の異形鉄筋

 

まとめ

兎にも角にもコンクリートの引張応力は無視する。

  • 鉄筋コンクリート部材の曲げモーメントに対する断面算定において、コンクリートの引張応力は無視する。
  • 柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合:0.8%以上
  • 部材は「せん断破壊」よりも「曲げ降伏」のほうが先行するように設計する。
  • 帯筋・あばら筋は、せん断ひび割れの発生を抑制するものではない。

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