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独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その28 -型枠工事(躯体工事)-

独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! -INDEX-

 

型枠の加工・組立

柱の組立

  • 内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さとスラブ用せき板の厚さなどを減じた寸法より25mm短くする

×内柱の型枠の加工長さは、階高からスラブ厚さとスラブ用合板せき板の厚さを減じた寸法とした。

  • 柱型枠は、梁型枠や壁型枠を取り付ける前にチェーン等で控えを取り、変形しないようにする☆
  • 柱型枠の足元は、型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止等のため、桟木で根巻きを行う

 

寝巻き

柱や壁の型枠を組み立てるときに、変形を防ぎ垂直精度を確保するために、型枠の根元を金物や桟木などで固定すること。

 

梁の組立

  • 梁の側型枠の寸法はスラブ下の梁せいよりも長く加工し、取り付く底型枠の寸法は梁幅で加工する☆

×梁の側型枠の寸法はスラブ下の梁せいとし、取り付く底型枠の寸法は梁幅で加工した。

  • 外周梁の側型枠の上部は、コンクリートの側圧による変形防止のため、スラブ引き金物で固定する☆

 

スラブ引き金物

スラブ型枠とセパレータを接続する金物。

 

壁の組立

  • 壁の窓開口部下部の型枠に、コンクリートの盛り上がりを防ぐため、端部にふたを設ける。
  • 階段が取り付く壁型枠は、敷き並べた型枠パネル上に現寸で墨出しをしてから加工する。

 

床の組立

  • 床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)を受ける梁の側型枠は、縦桟木で補強する。

 

その他

  • 埋込み金物やボックス類は、コンクリートの打込み時に移動しないように、せき板に堅固に取り付ける。

 

型枠支保工

支保工

型枠のせき板を支える部材のこと。根太、大引、支柱がある。

 

支柱材

型枠を支持するための材料で、鋼管支柱、枠組支柱、組立支柱がある。

地盤上に直接支柱を立てる場合、支柱の下に剛性のある敷板を敷く。

水平つなぎを設ける場合、水平材との交差部には根がらみクランプ等を用いて緊結する。

×パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結する☆


水平つなぎ

鋼管枠で型枠工事する際、水平方向(横方向)にパイプを固定して補強すること。

 

根がらみ

支保工の鋼管枠の足元にパイプを横に這わせて固定する単管や鋼管、またはその方法。

 

鋼管支柱(パイプサポート)

上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置する。

パイプサポートの頭部及び脚部は、大引及び敷板に釘で固定する。

支柱にパイプサポートを使用する場合、パイプサポートを3以上継いで用いてはならない

×支柱にパイプサポートを使用する場合、継手は差込み継手としてはならない☆

軽量型支保梁を受ける梁型枠の支柱にパイプサポートを使用する場合、パイプサポートは2列に設ける。


内端太、外端太(うちばた、そとばた)

内端太は、型枠を補強するためにせき板側に設置される支持材。

外端太は、内端太を直交方向し補強する支持材。

柱、壁及び梁側型枠のせき板を保持する場合、支保工は一般に内端太及び外端太により構成する☆

 

型枠の締付け金物等

セパレータ

コンクリートを流し込む際、向かい合う型枠同士の距離を内側から固定するために使用される金物。

せき板に対して垂直となるよう配置する。

コンクリート面が打放しの場合(コンクリート打放し、直接塗装仕上げ、防水下地となる部分等)は、コーン(円錐状の器具)付きセパレーターを使用する☆☆

×打放し仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレータは、コーンを取り付けないものを用いた。

 

コーンを使用しない場合:

型枠脱型後にコンクリート表面に残るセパレータのねじ部分は、ハンマーでたたいて折り取る

 

フォームタイ

コンクリートを流し込む際、向かい合う型枠同士の距離を外側から固定するために使用される金物。

セパレータがコンクリートの圧によって外れてしまうのを防ぐ。

塗り仕上げとなる壁コンクリートの型枠に使用するフォームタイと座金は、くさび式を用いる。(くさび式はより強靭)

 

コラムクランプ

柱の四角い型枠を一周し囲うように4辺を固定する金物(コラム=角型鋼管)。

セパレータやフォームタイが不要となる☆

 

キャンバー

三角形の断面を持つ木片のくさびで、角度を調節するために使用される。

階段の斜めスラブ部分の支柱は、脚部にキャンバーを用い、斜めスラブに対して直角に建て込む。

 

型枠の解体

  • 開口部がない壁が梁の幅方向の中央に付いていたので、梁の支柱をせき板と同時に取り外した。 
  • 梁下の支柱は、コンクリートの圧縮強度が設計基準強度以上で、かつ、所要の安全性が確認されれば取り外すことができる。

 

型枠の最小存置期間(解体できるコンクリートの圧縮強度)

垂直のせき板(基礎、梁側、柱、壁) 5N/mm2以上
水平のせき板(床板(スラブ)下、梁下) 設計基準強度の50%
床板(スラブ)下の支柱 設計基準強度の85%
梁下の支柱 設計基準強度の100%
28日
片持ち梁、庇(ひさし) 設計基準強度の100%
  • 垂直のせき板(基礎、梁側、柱、壁)は同じ☆☆☆
  • 水平のせき板(床板下、梁下)は同じ☆☆☆
  • スラブ下の支柱は、コンクリートの圧縮強度によらない場合、存置期間中の平均気温から存置日数を決定する。

 

ポイント

最小保存期間は、垂直のせき板は同じ。

水平のせき板も同じ。

梁下の支柱は28日。

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参考テキスト

写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。