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独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その26 -鉄筋工事(躯体工事)-

独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! -INDEX-

 

鉄筋の加工

鉄筋の折曲げ加工

鉄筋の折曲げ加工は、常温で行う☆

鉄筋の加工寸法の表示及び計測は、突当て長さ(外側寸法)を用いて行う。

鉄筋の折曲げ内法直径の最小値は、鉄筋の種類と径によって決まる。

⇒ 鉄筋の種類と径が同じであれば、帯筋とあばら筋の折曲げ内法直径の最小値は同じとなる。

鉄筋末端部のフックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど短くなる

180°で4d以上、135°で6d以上、90°で8d以上

 

鉄筋の組み立て

壁筋、スラブ筋は、鉄筋相互の交点の半数以上を結束する。

丸鋼あばら筋及帯筋柱及び梁の出隅煙突の末端部にはフックをつける必要がある。

⇒ 壁の開口部補強筋の末端部には、フックを付けなくてもよい。

 

鉄筋のあき

kentiku-kouzou.jp

 

鉄筋相互のあきの最小寸法は、

① 鉄筋の呼び名の数値d×1.5

② 粗骨材最大寸法×1.25

③ 25mm

の3つのうち、最大の数値が最小寸法となる。

 

〇鉄筋のあき・間隔の最小寸法は、鉄筋の径と粗骨材の最大寸法によって決まる。

×鉄筋相互のあきの最小寸法は、鉄筋の強度によって決まる

鉄筋のあき」と「鉄筋間隔」は違う

×鉄筋間隔の最小値は、呼び名の数値の1.5倍、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうち、最も大きい数値とした。

鉄筋のあき:隣り合う鉄筋の表面から表面までの最小距離

鉄筋間隔:鉄筋の中心同士の距離

 

鉄筋の継手

鉄筋の継手には、重ね継手、圧接継手、機械式継手、溶接継手等がある。

 

継手の位置

鉄筋の継手の位置は、原則として引張応力の小さいところに設ける

 

通常の基礎梁主筋の継手位置

上端筋:中央

下端筋:端部

 

耐圧スラブ付きの基礎梁主筋の継手位置

上端筋:端部

下端筋:中央

 

〇基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋は梁の中央部、下端筋は、梁の端から中央に向かって梁幅分と梁の内法長さの1/4以内の位置に設ける。

〇耐圧スラブ付きの基礎梁下端筋の継手位置は、スパンの中央部とする。

×耐圧スラブが付く基礎梁主筋の継手の位置は、上端筋、下端筋ともスパンの中央部とする。

×基礎梁上端筋の継手の位置は、耐圧スラブの有無にかかわらず梁中央とする。

耐圧スラブは、荷重が下から(基礎下の地面から)上向きにかかるので、地上階の逆の状態で応力が高くなる。

 

重ね接手

  • D35以上の異形鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない
  • 梁主筋の重ね継手は、水平重ね、上下重ねのいずれでもよい。
  • 隣り合う継手の中心位置は、重ね継手長さの0.5倍ずらすか、1.5倍以上ずらす
  • 柱主筋の重ね継手が隣り合う場合は、継手位置をずらして設ける。

 

重ね継手の長さ
  • 重ね継手の長さは、鉄筋の種類、コンクリートの設計基準強度により異なる☆☆
  • フックの折曲げ角度は関係ない(角度に応じて異なるものではない)
  • 重ね継手長さの算出に用いる鉄筋径は、異形鉄筋の場合、呼び名に用いた数値となる。
  • 径の異なる鉄筋の重ね継手の長さは、細い方の鉄筋の径によって算出する。
  • 梁筋の重ね継手の長さは、下端筋、上端筋とも同じである。

 

定着

  • 柱のスパイラル筋の柱頭及び柱脚端部の定着は、1.5巻き以上の添え巻きとし、末端部にはフックを設ける☆☆☆
  • 一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げる。

 

定着の長さ

フック付き定着とする場合の定着の長さは、定着起点からフックの折曲げ開始点までの距離とする☆

小梁の主筋の定着長さは、上端筋の方を下端筋より長くする☆

梁筋の定着長さは、柱の打増し(ふかし)を行う場合は打増し部分を除いて算定する。

ふかし:コンクリートの躯体を設計時より、余分に大きくした部分

 

鉄筋のかぶり厚さ

かぶり厚さとは、最外側の鉄筋表面とこれを覆うコンクリートの表面までの最短距離のこと。

  • かぶり厚さの確保には、火災時に鉄筋の強度低下を防止するなどの目的がある☆
  • D29以上の梁主筋のかぶり厚さは、主筋の呼び名に用いた数値の1.5倍以上とする。
  • 基礎における捨てコンクリートの厚さはかぶり厚さに参入しない。

 

設計かぶり厚さ

最小かぶり厚さに施工精度に応じた割増しを加えたもの

 

最小かぶり厚さ

直接土に接する梁と布基礎の立上り部の最小かぶり厚さは、ともに40mm以上とする☆☆

屋内では、柱と耐力壁の最小かぶり厚さは、ともに30mm以上とする。

屋内の耐力壁は、耐久性上有効な仕上げがある場合とない場合では、最小かぶり厚さは同じ30mmとなる。

structural-cal.com

 

かぶり厚さの確保

目地部分のかぶり厚さは、目地底から確保する☆

杭基礎におけるベース筋の最小かぶり厚さは、杭頭から確保する☆

柱の最小かぶり厚さは、帯筋の外側表面から確保する。

大梁の最小かぶり厚さは、あばら筋の外側表面から確保する。×帯筋の外側表面

腹筋を外付けするときの大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保する。

 

ポイント

範囲がかなり広いので、せめて過去問だけでも押さえておきたい。

不適当なものを2つ選ぶ設問があるので注意!!

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参考テキスト

写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。