独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その35 -屋根・とい工事(仕上げ工事)-
屋根工事
金属製折板葺(せっぱんぶき)
- 仮葺き⇒本締めの順で行う。
- 重ね形折板は、各山ごとにタイトフレーム上の固定ボルトに固定する。
- 重ね形折板のボルト孔は、折板を1枚ずつ、呼び出しポンチで開孔する。
- けらば包みの継手位置は、端部用タイトフレームの近くに設ける。
けらば
屋根の妻側の端部のこと
タイトフレーム
折板と、折板を支える梁や母屋を接合するための金具
タイトフレームと下地材との接合は、アーク溶接(墨肉溶接)とする☆
×タイトフレームと下地材との接合は、スポット溶接とする
止水面戸
外部からの雨水の侵入、風やほこりの吹き込みを防ぐ。
折板葺の棟包みの水上側に用いる。
雨押さえ
壁部との取合い部分の浸水を防ぐために、150㎜以上立ち上げて設ける。
変形防止材
けらば部分の折板の変形を防ぐために設ける。
けらばの変形防止材には、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる☆
折板屋根の種類
重ね形折版
鋼板の継ぎ目をボルトで固定する工法。錆に弱い。
嵌合(かんごう)形折板
鋼板の継ぎ目をキャップで覆う工法。
折板を仮葺せずに本締めを行う。
はぜ締め形折板
鋼板の継ぎ目を折り曲げてつなぎ合わせる工法。
本締めの前にタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めを行う。
とい工事
鋼板製雨どい
谷どい
屋根の谷部分に作る通水路のこと。
- 谷どいの継手部は、60mm重ね合わせてシーリング材を充填し、リベットで2列に千鳥に留め付ける☆
丸軒どい
- 丸軒どいが所定の流れ勾配となるよう、とい受け金物を900mm程度の間隔で取り付ける。
- 丸軒どいの継手部は、重ねしろを40mmとし、相互のといの耳巻き部分に力心を差し込み、はんだ付けとする。
丸たてどい
- 丸たてどいの長さ方向の継手は、上のたてどいを下にくるといの中に、60mm程度差し込んで継ぐ☆
硬質塩化ビニル雨どい
軒どい
- とい1本の長さは10m以内とし、伸縮は集水器部分等で吸収する。
×軒どいの両端は、集水器に接着剤を用いて堅固に取り付けた。 - 軒どいの受け金物は、所定の流れ勾配をとり、1.0m以下の間隔で取り付ける。
- 軒どいは、とい受け金物に金属線で取り付ける。
たてどい
- たてどいの継手は、専用の部品により接着剤を用いて取り付ける。
- たてどいの受け金物は、1.2m以下の間隔で通りよく取り付ける。
- たてどいは、継いだ長さが10mを超える場合は、エキスパンション継手を設ける。
ポイント
数字はたくさん出てくるけど、数字を問われる問題は少ないような。。
それより用語を覚えたほうが。
参考テキスト
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。
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