独学で二級建築士資格取得を目指す! -ガラス-
ガラスの種類
フロートガラス☆☆
一般的な板ガラス。
- 表面の平滑度が高く、採光性、透明性に優れている。
合わせガラス☆☆☆☆☆
2枚の板ガラスを透明で強靭な中間膜で張り合わせたもの。
- 破損しても破片の飛散を防ぐことができる。
- 耐貫通性に優れている。
※複層ガラス、強化ガラスとの入れ替え注意!
複層ガラス☆☆☆
2枚の板ガラスを専用スペーサーを用いて一定間隔に保ち、その内部に乾燥空気を封入したもの。
- 断熱性が高く、ガラス表面の結露防止に有効。
※合わせガラスとの入れ替え注意!
強化ガラス☆☆☆☆
ガラスを650~700℃に加熱して均等に急冷したもの。
- フロート板ガラスの約3~5倍の強度を持ち、割れても破片は鋭角状にならない(砂粒上になる)
- 加工後の切断はできない。
※合わせガラスとの入れ替え注意!
倍強度ガラス☆☆
フロート板ガラスに熱処理を施し強度を増したガラス。
- フロート板ガラスの2倍以上の耐風圧強度を有する。
- 割れると大きな破片となるため、脱落しにくい。
- 加工後の切断はできない。
熱線吸収板ガラス☆☆☆
鉄、ニッケル、コバルトなどを加え着色したガラス。
- 日射エネルギーを20~60%程度吸収して、室内の温度上昇を抑え、冷房効果を高めることができる。
※熱線反射ガラスとの入れ替え注意!
熱線反射ガラス☆☆☆
フロート板ガラスの表面に反射率の高い薄膜をコーティングしたもの。
- 冷房負荷の軽減に有効。
※熱線吸収板ガラスとの入れ替え注意!
Low-E複層ガラス☆
2枚の板ガラスの片方の中空層側表面に低放射の特殊金属膜をコーディングしたガラス。
- 日射制御機能と高い断熱性を有する。
線入り板ガラス☆
フロート板ガラスの中に金属線を封入したガラス。
- ガラスが割れても破片の飛散を防ぐ。
- 防火ガラスとしては使用できない。
⇒ 防火ガラスとして使用されるのは網入りガラス
網入りガラス☆
フロート板ガラスの中に金網を封入したガラス。
- ガラスが割れても破片が落ちにくい。
- 強度はフロート板ガラスより小さい。
- 防火用のガラスとして使用される。
型板ガラス☆☆☆☆
ガラスの片側表面に型模様を付けたガラス。
- 光を柔らかく拡散し、建築物の間仕切りや家具などの装飾用などとして使用される。
※すり板ガラスとの入れ替え注意!
すり板ガラス
板ガラスの片面に、砂や金属ブラシなどでつや消し加工したもの。
- 光を通し、視線を遮る。
※型板ガラスとの入れ替え注意!
プリズムガラス
入射光線の方向を変える異形ガラス製品。
- 主に地下室の採光に用いられる。
ガラスブロック
内部の空気が低圧となっているため、フロート板ガラスに比べて、断熱性や遮音性に優れている。
ガラスをはめ込む構法
SSG構法(ストラクチュラル・シーラント・グレイジング)
構造シーラントを用いて、板ガラスを支持部材に接着固定する構法。
構造シーラント
ガラスの受けた風圧接着力のみでサッシュに伝える特殊なシール。
まとめ
基本、ガラスの種類の内容を入れ替えて出題されるので、ポイントだけでも押さえておきたい。
- 合わせガラス、複層ガラス、強化ガラスの違いをチェック!
- 熱線吸収板ガラス、熱線反射ガラスの違いをチェック!
- 線入り板ガラス、網入り板ガラスの違いをチェック!
- 型板ガラス、すり板ガラスの違いをチェック!