アルミニウム製建具
- 外部建具枠回りに充填するモルタルは、NaCl換算0.04%以下 (質量比)まで除塩した海砂を使用する☆
- 枠に付着した油類の汚れは、エチルアルコールを5〜10%加えた温湯を用いて清掃する。
- 表面処理が陽極酸化被膜のアルミニウム製部材がモルタルに接する箇所には、ウレタン樹脂系の塗料を塗布する。
⇒ 表面処理が陽極酸化塗装複合被膜の場合は耐アルカリ性塗料塗りを省略できる。 - アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、ステンレス製とする☆
×アルミニウム製建具のアルミニウムに接する小ねじは、亜鉛めっき処理した鋼製のものを使用した。
仮止め用のくさび
建具枠を仮止めする時に使用する鋭い三角形の道具。
- 外部建具枠回りにモルタルを充填する際、仮止め用のくさびは取り除いく☆
鋼製建具
- 建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度は対角寸法差3mm以内とする☆
- 溶融、鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し、鉛・クロムフリーさび止めペイントで補修する。
- 四方枠の気密材は、建具の気密性を確保するため、クロロプレンゴム製とする。
- 大型で重量のある建具の仮止めは、位置調節用の金物を用いる。
- 樹脂製建具は、建具の加工及び組立てからガラスの組込みまでを建具製作所で行う☆
- ステンレス製建具のステンレスに接する鋼製の重要な補強材は、錆止め塗装する。
フラッシュ戸
表面を平らに仕上げた一般的な戸。
フラッシュ戸の組立て
フラッシュ戸の組立てにおいて、中骨は鋼板厚さ1.6mmとし、間隔300mm以下とする☆
木製フラッシュ戸の中骨は、杉のむく材を使用する☆
鋼製両面フラッシュ戸の表面板裏側の見え隠れ部分は、防錆塗装を行わなくてよい。
フラッシュ戸の見込み部
戸の枠の奥行き部分、またはその寸法。
外部に面する戸の見込み部:下部を除いた3方で表面版を包む
内部に面する戸の見込み部:上下を除いた左右2方のみ、表面板で包む
くつずり
ドアの外枠の下の部分。
くつずりの材料は、厚さ1.5mmのステンレス鋼板とする。
くつずりは、あらかじめ裏面に鉄線を付けておき、モルタル詰めを行った後、取り付ける☆
外部に面する鋼製ドアのステンレス製くつずりは、両端を縦枠より延ばし、縦枠の裏面で溶接とする。
建具金物
空錠(そらじょう)
廊下等、鍵をかけるひつようがない戸につけられた錠前。
鍵を用いずに、ハンドルでラッチボルトを操作することができる。
本締り錠
鍵又はサムターンでデッドボルトを操作することができる錠前。
モノロック☆
押しボタンやシリンダーが設けられた、内外の握り玉の同一線上で施解錠ができる錠。
ピボットヒンジ☆
扉の上端と下端に取付け、上下軸を支点に開閉する金具。
グラビティヒンジ
ドアの重量と扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用し、常時開又は常時閉鎖の設定ができるヒンジ(蝶番)。
フロアヒンジ☆
床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。
ドアクローザ
開き戸の自閉機能と閉鎖速度制御機能を有した装置。
ガラス工事
クリーンカット
ガラスを切断する際にきれいに切断すること。
板ガラスの切断面は、クリーンカット( クリアカット )とし、エッジ強度の低下を防ぐ。
合わせガラス
2枚以上のガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み、接着したガラス。
割れても飛散や脱落がほとんどなく、衝撃物に対する貫通性能も高い。
⇒ 〇吹抜け部分のガラス手すりは、破損時の飛散を防ぐため、合わせガラスを使用した。
網入りガラス
フロート板ガラス(一般的な板ガラス)に金属網を封入したもの。
網入りガラスは、線材が水分の影響により発錆するおそれがあるため、建具の下枠に水抜き孔を設ける。
熱線反射ガラス
フロート板ガラスの片側表面に反射率の高い金属酸化膜をコーティングしたもの。
反射膜コーティング面を室内側とする。
セッティングブロック☆
建具下辺のガラス溝内に置く、ガラスの自重を支えるもの。
ガラス一枚につき、ガラス横幅の1/4の所に2ヶ所設置する。
×不定形シーリング材構法におけるセッティングブロックは、ガラス下辺の両角の下に設置した。
グレイジングチャンネル
窓のサッシにガラスを固定する際に、サッシの溝にはめ込む長いゴム状の部品。
グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの上部中央部とする。
不定形シーリング材構法
一般的なガラスをはめ込む際に弾性シーリング材を用いる工法。
⇒ 〇厚さ8mmの単板ガラスの留付けは、不定形シーリング材構法とした。
ポイント
フラッシュ戸はよく出題されるので要チェック!
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写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。