素地ごしらえ
素地に対して塗装に適するように行う処理。
パテかい
塗装の素地や下地の不陸や目違いを、パテをへらで塗りつけて平らにすること。
木部の素地ごしらえ
- 木部面に付着した油汚れは、溶剤で拭き取る。
- 不透明塗料塗りの木部面は、節止めにセラックニスを塗り付ける☆
×木部の節止めに、ジンクリッチプライマーを用いた。 - 木部面の穴埋めは、節止めを行ってからパテを充填した。
- 透明塗料塗りをする木部面に著しい色むらがある場合は、着色剤を用いて色むら直しを行う。
鉄鋼面の素地ごしらえ
鉄鋼面に付着した機械油の除去は、石油系溶剤を用いて行う☆
鉄鋼面の油類の除去は、錆を除去する前に行う。
鉄鋼面の錆及び黒皮は、サンドブラストで除去(ブラスト処理)する☆
コンクリート面、モルタル面の素地ごしらえ
- 吸込止め処理は、穴埋めやパテかいの前に、シーラーを全面に塗り付ける☆
×モルタル面の吸込み止めは、パテかいを行った後に、シーラーを全面に塗り付けた。 - セメント系及びせっこう系面のパテかいは、合成樹脂エマルションパテ、合成樹脂パテ、反応形成合成樹脂パテ、セメント系下地調整剤を用いる☆
⇒ 〇せっこうボード面のパテかいは、合成樹脂エマルションパテを用いて行った。
その他の素地ごしらえ
- ALCパネル面の吸込み止めは、下地調整前に全面に塗布する。
- けい酸カルシウム板面の吸込み止めは、穴埋めやパテかいの前に塗布する。
塗装工事
- 上塗りに用いる塗料が少量な場合は、同一製造所の同種塗料を用いて現場調色としてよい。
- 鉄鋼面の合成樹脂調合ペイントの塗付け量は、上塗りは0.08kg/m2、中塗りは0.09kg/m2とする。
- 合成樹脂調合ペイントは、耐アルカリ性が劣るので、コンクリートやモルタル等のアルカリ性素地の塗装には使用できない。
×モルタル面の塗装に、合成樹脂調合ペイントを用いた。 - 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略することができる☆
- アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて、下塗りには上塗りと同一材料を用いる。
木部の塗装工事
つや有合成樹脂エマルションペイント塗り
つや感のあるエマルションペイントのことで、屋内に用いる場合、下塗り後のパテかいは耐水形の合成樹脂エマルションパテを使用する。
クリアラッカー塗り
無色透明で木材の素地をそのまま見せることができる塗料。
耐候性や耐水性、耐溶剤性が劣るため屋外や水回りには利用できない。
- クリヤラッカー塗りでは、下塗りではウッドシーラーを、中塗りでサンジングシーラーを用いる☆☆
×クリヤラッカー塗りの下塗り材は、サンジングシーラーを使用した。 - 木部のクリヤラッカー塗りにおける着色は、下塗りのウッドシーラー塗布前に行う。
ステイン塗り
木目を生かしながら着色する塗装材。
- オイルステイン塗りは、耐候性が劣るため、建築物の屋外には使用しない。
- オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行う。
木材保護塗料塗り
- 木材保護塗料塗りにおいて、塗料は希釈せず原液で使用する。
塗り工法
ローラーブラシ塗り☆☆
- 壁面をローラーブラシ塗りとする際、隅やちり回りなどは、小刷毛を用いて先に塗布する。
- ほとんどの塗装材料に使用できるが、強溶剤系の塗装材料には使用できない☆
×強溶剤系の塗料をローラーブラシ塗りとするため、モヘアのローラーブラシを用いた
吹付け塗り
- 高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装とする場合は、エアレススプレーを用いて吹き付ける。
×高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装は、エアレススプレーではなくエアスプレーにより吹き付けた。 - スプレーガンは、塗面に平行に運行し、1行ごとに吹付け幅が1/3ずつ重なるようにした。
ポイント
素地ごしらえは押さえておきたい!
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