コンクリート
不燃材料ではあるが、長時間火熱を受けると変質する☆
水セメント比が低いほど、コンクリートの圧縮強度は大きくなる☆
単位水量が多くなると、乾燥収縮が大きくなる。
セメントの粉末が微細なほど、強度発現は早くなる。
大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する☆
コンクリートの引張強度は、圧縮強度に比べて著しく低い☆
コンクリートの線膨張係数は、鉄筋とほぼ同じである☆
コンクリートの圧縮強度が大きくなると、ヤング係数は大きくなる☆
コンクリートの長期の許容圧縮応力度は、設計基準強度の1/3とする。
コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度は高くなる☆
ヤング係数
材料の変形しにくさの係数。大きいほど変形しにくい。
設計基準強度
F値:構造設計において基準とするコンクリートの圧縮強度
許容圧縮応力度
圧縮応力が限界点を超えないように定めた応力度
長期許容圧縮応力度 F/3
短期許容圧縮応力度 2F/3
フレッシュコンクリート
硬化していないコンクリートのこと。
単位セメント量や細骨材率が大きくなると、フレッシュコンクリートの粘性は大きくなる。
スランプが大きいほど、フレッシュコンクリートの流動性は大きくなる。
スランプ
コンクリートのやわらかさを表す用語
鉄筋コンクリート
圧縮に強いが引張に弱いコンクリートを、引張に強い鉄筋で補強したもの。
鉄筋は、引張力だけでなく圧縮力に対しても有効に働く。
構造形式
ラーメン構造☆
柱と梁の接合部を剛接合とした骨組で、自由度の高い空間をつくることができる。
骨組みで地震力などの水平力に抵抗する。
シェル構造
薄く湾曲した版を用いた構造で、大きな空間をつくることができる。
オーストラリア(シドニー)のオペラハウスが有名
壁式鉄筋コンクリート構造
柱型がなく、耐力壁で床版を支える構造。
室内に梁形や柱形が突き出ないため、室内空間を有効に利用できる。
フラットスラブ構造
床下の梁を無くし、フラットな形状のスラブにする鉄筋コンクリート造の一種。
鉄筋コンクリートの梁
床の鉛直荷重を支えるとともに、柱をつなぎ地震力などの水平力にも抵抗する部材
主要な梁は、全スパンにわたり複筋梁としなければならない☆
複筋梁:上下に配置した鉄筋
あばら筋:梁のせん断補強筋
幅止め筋:腹筋間に架け渡したもので、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする☆
設計上の基本事項
せん断破壊よりも曲げ降伏を先行するように設計する☆☆
曲げ降伏:粘りのある破壊状態
せん断破壊:急激な変形を伴う破壊状態
梁主筋とコンクリートの許容付着応力度は、上端筋より下端筋の方が大きい。
梁は、圧縮側の鉄筋量を増やすと、クリープによるたわみが小さくなる。
クリープ
建築材料が時間の経過とともに変形が増大する現象
鉄筋コンクリートの柱
設計上の基本事項
柱は、軸方向の圧縮力、曲げモーメント及びせん断力に耐えられるように設計する☆
柱の最小径は、原則として、その構造耐力上主要な支点間の距離の1/15以上とする。
(軽量鉄筋コンクリート造の場合は1/10以上)
腰壁や垂れ壁が付いた柱は、地震時にせん断破壊を起こしやすい。☆
主筋
構造耐力上主要な部分である柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8%以上とする。
柱の出隅部の主筋には、末端部にフックを付ける。
帯筋(おびきん)
主筋を取り囲むように配筋したもので、主筋の座屈を防止する働きをする。
構造耐力上主要な部分である柱の帯筋比は、0.2%以上とする。
柱の帯筋は、柱の中央部より上下端部の間隔を密にする☆☆
帯筋比
コンクリート柱断面に対する帯筋量の割合。
「柱にどのくらい帯筋が入っているか」を示す。
床スラブ
床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに、地震時の水平力に架構が一体となって抵抗できるようにする役割を持つ☆
床スラブの厚さは、8cm以上で設計する。
片持ちスラブの厚さは、持出し長さの1/10以上とする☆
片持ちスラブ
ベランダなど、梁の側面から飛び出しているスラブ。
「片持ち」「跳ね出し」ともいう。
耐力壁
周囲の柱や梁と一体に造られた壁。地震時の水平力に対して抵抗する。
耐力壁の厚さは、12cm以上、かつ内法高さ1/30以上で設計する。
上階、下階とも同じ位置になるように設けるのがよい。
耐震壁の壁量は、上階よりも下階が多くなるようにする。
ポイント
色んなサイト見て、配筋のイメージができているとよさそう。
参考テキスト
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。