構造材料の力学的性質
座屈
部材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その部材が安定を失って曲がる現象。
座屈荷重(オイラー座屈荷重)
座屈を引き起こす荷重の大きさ。(部材に少しずつ力を加えていき、ある一定の力が加わった時点で部材の形状が変わる、その時の力)
座屈軸まわりの断面二次モーメントに比例する。
弾性
応力を加えるとひずみが生じて変形するが、除荷すれば元の寸法に戻る性質。
塑性(そせい)
物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても、変形が残る性質。
クリープ
一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象。
ヤング係数
コンクリート・木材・鋼材などの異なる材料の変形しにくさを表す弾性係数の一つ。
垂直応力度σと材軸方向のひずみ度εとの比(σ/ε)
数値が大きいほど、たわみにくい材料ということを示す。
ポアソン比
一方向の垂直応力によって材料に生じる縦ひずみと横ひずみの比。
線膨張率
熱による材料の単位長さ当たりの膨張長さの割合。
部材の応力度の算定とそれに用いる係数の組合せ
せん断応力度の算定 ―― 断面一次モーメント☆☆
曲げ応力度の算定 ――― 断面二次モーメント☆☆、 断面係数☆
座屈荷重の算定 ―――― 断面二次モーメント、断面二次半径☆
縁応力度の算定 ―――― 断面二次モーメント、断面係数
縁応力度(ふちおうりょくど)
曲げモーメントを受けた部材の中立軸から最も遠い位置(断面の上縁・下縁)における、最大値となる応力度。
ポイント
とりあえずここに書いていることだけでも押さえておけば何とかなる!
(と、うれしい)
せん断応力度は断面一次モーメントで、曲げ系は二次モーメント。
参考テキスト
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。
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