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独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その16 -構造設計の基礎(構造力学)-

独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! -INDEX-

 

荷重及び外力

固定荷重

構造体自体の重量等の容易に取り外したり移動することのない恒久的な荷重。

固定荷重は、建築物各部自体の体積にその部分の材料の単位体積質量及び重力加速度を乗じて計算する☆

固定荷重=体積×単位体積質量×重力加速度

 

積載荷重

建築物の使用に伴って生じる移動可能な荷重。

  • 室の種類や構造計算の対象によって、異なる単位床面積当たりの積載荷重を用いる

  床 > 骨組み(大梁・柱・基礎)> 地震力算定用

  • バルコニーの積載荷重は、共同住宅の用途に供する建築物より学校や百貨店の方が大きい

 

積雪荷重

積雪荷重は、積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積及びその地方の垂直積雪量を乗じて計算する。

積雪荷重=積雪の単位荷重×屋根の水平投影面積×垂直積雪量

  • 積雪荷重は、雪下ろしを行う慣習のある地方では、低減することができる☆☆
  • 屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。

 

風荷重(かぜかじゅう)

風荷重=風圧力×風圧力に関する見附面積

 

風力圧

単位面積あたりの壁面に作用する風による圧力

風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて計算する。

風力圧=速度圧×風力係数

  • 風圧力は、地震力と同時に作用しないものとして計算する☆☆

 

速度圧

空気の流速によって流れの方向に存在する圧力。 台風の時、風が建物を押す力など。

速度圧は、その地方における過去の台風の記録に基づいて定められた風速影響係数乗じて計算する☆☆

  • 建築物を風の方向に対して有効にさえぎる防風林がある場合は、その方向における速度圧を 1/2 まで減らすことができる。

 

風力係数

建築物が風力を受ける度合いを表わす係数。風向や建物の形状、屋根勾配などによって変わる。 

  • 風力係数は、風洞試験によって定める場合のほか、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とする。
  • 風力係数は、建物の形状および風向きに応じて定められる。

 

地震力

地震時に建物に働く力。

地上階における地震力は、算定しようとする階の支える荷重に、その階の地震層せん断力係数を乗じて計算する☆

地震力=(建物の固定荷重+積載荷重+積雪荷重)×地震層せん断力係数

  • 地震力は、建築物の弾性域における固有周期及び地盤の種類に応じて算定する。
  • 地震力は、建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる☆☆

 

算定しようとする階の支える荷重

=建物の固定荷重+積載荷重+積雪荷重

×多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重の 1/2 を加えたものとする。

 

地震層せん断力係数

地震力の大きさに関係する係数

 

ポイント

「風力圧」と「速度圧」を入れ替えて出題されるパターンが多いので注意。

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参考テキスト

写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。