高力ボルト接合
強い強度を持つ高力ボルト(ハイテンションボルト)を使用した接合方法。
溶接と高力ボルトを併用する継手では、高力ボルトを先に締め付ける場合は両方の許容耐力を加算してよい☆
高力ボルト接合の形式
高力ボルト接合の形式には、摩擦接合、引張接合、支圧接合等があり、このうち摩擦接合が多く用いられる。
高力ボルト摩擦接合
高力ボルトで継手部材を締め付け、部材間に生じる摩擦力によって応力を伝達する接合法。
高力ボルト接合の摩擦面には、ショットブラスト処理などによる一定の値以上のすべり係数が必要である。
支圧接合☆
ボルト軸部のせん断力と部材の支圧によって応力を伝える接合方法
普通ボルト
普通ボルトを接合に用いる建築物は、延べ面積、軒の高さ、張り間について、規模の制限がある。
一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。
溶接接合
応力を伝達させる主な溶接継目の形式は、完全溶込み溶接、部分溶込み溶接、隅肉溶接。
完全溶込み溶接☆☆☆
母材の端部を切り欠いて開先をとり、そこに溶着金属を盛り込んで溶接継目を形づくる溶接。
溶接部の強度が母材と同等以上になるように全断面を完全に溶け込ませる。
エンドタブ☆
溶接時に溶接線の始終端に取り付けられる補助部材。
裏当て金
完全溶込み溶接を片面から行うために、溶接線に沿って開先ルート部の裏側に取り付けられる鋼板。
隅肉溶接☆☆☆
母材の隅部分を溶接する形式
重ね継ぎ手やT継手、十字継手に使用される☆
隅肉溶接の有効長さは、溶接の全長から隅肉サイズの2倍を差し引いた値
×隅肉溶接の有効長さは、隅肉溶接の始端から終端までの長さである
ポイント
なぜか隅肉溶接が回答になることが多い。
参考テキスト
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。