独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その46 -品質管理(施工管理)-
- 品質管理の用語
- 品質管理とは関係のない用語
- 施工品質管理表(QC工程表)
- 試験・検査(鉄筋)
- 試験・検査(鉄筋)
- 試験・検査(コンクリート)
- フレッシュコンクリート
- レディーミクストコンクリート
- 試験・検査(その他)
- 品質管理
- ポイント
- 参考テキスト(広告)
品質管理の用語
PDCA
Plan(計画)・Do(実施)・Check(点検)・Action(処置)
のサイクルを確実、かつ、継続的に回してプロセスのレベルアップをはかる考え方。
PDCA サイクルを繰り返すことにより、品質の向上が図れる。
品質計画に基づく施工の試験又は検査の結果を、次の計画や設計に生かす。
QCDS
品質評価の指標であり「Q」はクオリティ、「C」はコスト、「D」はデリバリー(工期)、「S」はセーフティを意味する。
×QCDSは、計画、実施、点検、処置のサイクルを確実、かつ、継続的に回してプロセスのレベルアップをはかる考え方である。
5S
職場の管理の前提となる整理、整頓、清掃、清潔、しつけ(躾)について、日本語ローマ字表記で頭文字をとったもの。
特性要因図
結果の特性と、それに影響を及ぼしている要因との関係を魚の骨のような図に体系的にまとめたもの。
ばらつき☆
品質の不揃いさ
トレーサビリティ
商品の生産から廃棄等までの過程を追跡できる状態にすること。
問題が生じた際の原因特定につなげられる。
見える化
問題、課題、対象等を、いろいろな手段を使って明確にし、関係者全員が認識できる状態にすること。
ロット
等しい条件下で生産された一組・一群。
サンプリング
母集団からデータを抜き取ること。
抜き取られたデータをサンプルといい、抜き取り検査時等に使用する。
品質管理とは関係のない用語
×マニフェスト
運搬される貨物の目録。
マニフェスト制度:産業廃棄物の適正な処理を推進する目的で定められた制度
×SMW
SMW工法とはソイルセメント壁の代表的な工法。
土(Soil)とセメント系の液体を混合(Mixing)し、地中に造る壁(Wall)の略称。
施工品質管理表(QC工程表)
「Quality Control Chart」品質管理を行うための工程表。
- 検査の時期、方法、頻度を明示する☆
- 工種別又は部位別に作成する。
- 管理項目は、目指す品質に直接関係している要因から取りあげる。
- 管理項目ごとに、管理担当者の分担を明確にする。
×管理項目は、品質に関する重要度の高い順に並べる。
⇒ QC工程表では、管理項目を並べる順序は決められていない。
試験・検査(鉄筋)
〇鉄骨工事の現場隅肉溶接は、浸透探傷試験により確認した。
〇鉄骨工事において、高力ボルト接合の摩擦面の処理状況の確認は、すべり係数試験によって行った。
×鉄骨工事において、隅肉溶接のサイズの確認は、マイクロメーターを用いて行った。
⇒マイクロメータは、測定する対象物をはさんで、その「厚み」を測る工具
×鉄骨工事において、高力ボルト接合部の締付けの検査のため、超音波探傷試験を行った。
⇒ 超音波探傷試験は、溶接部に行う事で、ボルト接合部には行わない。
鉄筋のガス圧接継手部の試験方法
- 引張試験☆☆
- 外観試験☆
⇒ 圧接部のふくらみの大きさが、基準以上あるかをノギス等で確認 - 超音波探傷試験☆☆
⇒ 圧接部に超音波を当て、目視では確認できない圧接内部に不良がないかを調べる試験
×鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、ダイヤルゲージを用いて行った☆
⇒ ふくらみの大きさの測定は、ノギスやスケールを用いる
〇鉄筋工事において、ガス圧接継手の検査のため、抜き取った接合部の引張試験を行った☆
〇鉄筋のガス圧接部は、全数を外観試験により確認した。
〇鉄筋工事において、鉄筋のガス圧接部の確認は、超音波探傷試験によって行った☆
鉄筋のガス圧接継手部で行わない試験
×圧縮試験
⇒ 圧接の検査で、圧縮試験は行わない
高力ボルト
トルシア形高力ボルトのマークのずれで確認できること。
一次締め完了の確認
本締め完了の確認☆
軸回りの有無☆
共回りの有無☆
ナットの回転量☆
確認できないこと
×トルク値
×軸力の値
試験・検査(鉄筋)
溶接部の欠陥を表す用語
アンダーカット
溶接始端部の母材が溶けすぎて欠損した状態。
ピット
溶接金属中に発生した気泡が浮かび上がる時につくるくぼみ孔。
ブローホール
ブローホールは溶接金属内に残留した気泡の孔。
溶接部の欠陥ではない用語
パス
溶接ビートを重ねた回数
試験・検査(コンクリート)
圧縮強度の試験は、コンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。
材齢が28日の構造体コンクリート強度の判定に用いる供試体は、現場水中養生とする。
受入れ検査における圧縮強度試験は、3回の試験で1検査ロットを構成する☆☆
スランプ試験
スランプコーンを引き上げた後の、最頂部(スランプコーンに詰めた時の最頂部)からどのくらい下がったかを測る。
×スランプの測定値は、スランプコーンを引き上げた後の、平板からコンクリート最頂部までの高さとした☆
スランプ試験時に使用するスランプコーンの高さは、300mmとする。
スランプ試験は、0.5cm単位で測定する☆
×スランプ試験は、1cm単位で測定する。
スランプ試験は、コンクリートの打込み中に品質の変化が認められた場合にも行う☆
スランプフロー試験
スランプコーンを引き抜いた後にどのくらい広がったかを測る。
コンクリートの流動や変形に対する抵抗性であるコンシステンシー(抵抗性)を測定するための試験。
コンクリートのスランプフロー試験は、スランプコーンを用いる。
フレッシュコンクリート
まだ固まらない状態にあるコンクリート。
フレッシュコンクリートの温度測定は、その結果を1℃単位で表示する。
フレッシュコンクリートのスランプの測定は、スランプゲージを用いて行う。
レディーミクストコンクリート
工場で練り混ぜられて、まだ固まらないコンクリートの状態で打ち込み場所に運搬されるコンクリート。
レディーミクストコンクリート(生コン)の受入時の試験
圧縮強度の試験は、コンクリート打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150㎥以下の単位ごとに行う。
普通コンクリートの空気量の許容差は、±1.5%とする。
粗骨材の最大寸法が20mmの高流動コンクリートは、スランプフロー試験を行う。
レディーミクストコンクリートの検査及び確認の項目
- 運搬時間
- 空気量
- コンクリートの温度
〇コンクリート工事において、フレッシュコンクリートの受入れ検査のため、空気量試験を行った。
検査及び確認を行わない項目
×骨材の粒度
試験・検査(その他)
- 吹付けロックウールによる耐火被覆材の厚さの確認は、確認ピンを用いて行った☆
- 外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った☆
-
塗装工事において、工場塗装した鉄骨の塗膜厚の確認のため、電磁式膜厚計を用いて測定した。
-
地業工事において、支持地盤の地耐力の確認は、平板載荷試験によって行った☆
-
木工事において、造作用木材の含水率の確認は、高周波水分計を用いて行った☆
-
シーリング工事において、接着性の確認のため、簡易接着性試験を行った☆
×摩擦杭の周面摩擦力は、すべり係数試験により確認した。
⇒ 摩擦杭の周面摩擦力はすべり係数では検証ができない
×既製コンクリート杭地業工事において、埋込み杭の根固め液の確認は、針入度試験によって行った。
⇒ 針入度試験はアスファルトに用いられる試験。
根固め液はセメントミルクなのでコンクリートと同じように供試体を取り、養生後に圧縮強度試験をする。
品質管理
製品を生産したり、サービスを提供する際、一定以上の品質を備えている事を検査や試験を通して保証すること。
施工計画書に基づいて工事のあらゆる段階で問題点や改善方法等を見出しながら、合理的、かつ、経済的に施工を行うこと☆
×品質管理とは、品質計画に従って試験又は検査を行うことをいう。
×品質管理は、作業そのものを適切に実施するプロセス管理に重点を置くより、試験や検査に重点を置くほうが有効である☆
検査
性質又は状態を調べた結果と判定基準を比較して、良否の判断を下すことである。
×試験とは、性質又は状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断を下すことである。
試験
性質又は状態を調べること。良否の判断はしない。
施工の検査に伴う試験は、試験によらなければ品質及び性能を証明できない場合に行う☆
工程間検査
作業工程の途中で、ある工程から次の工程に移ってもよいかどうかを判定するために行う☆
ポイント
鉄筋のガス圧接継手部の試験方法
・引張試験☆☆
・外観試験☆
・超音波探傷試験☆☆
×圧縮試験
参考テキスト(広告)
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。