独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その6 -音響(環境工学)-
音の物理的現象
レベルの合成
レベルと等しい音源を1つから2つにすると、約3dB上昇する。
レベルと等しい音源を2つから1つにすると、約3dB現象する。
距離減衰
1点から球面状に広がる音源の場合、音源からの距離が2倍になると、
音の強さは、距離の自乗に反比例して減衰し、レベルは約6dB減少する。
残響時間
残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど長くなる。
床衝撃音
床衝撃音には、
重くて軟らかい衝撃源による重量衝撃音と、
比較的軽量で硬い物体の落下による軽量衝撃音がある。
吸音
壁などに入射する音を吸収又は透過させ、反射させないようにすること
反射音:壁体により反射する音
吸収音:壁体に吸収される音
透過音:壁体を透過する音
吸音率☆
入射する音のエネルギーに対する反射音以外の音(吸収音+透過音)のエネルギーの割合
吸音率=(吸収音+透過音)/入射音
吸音材料
有孔板と剛壁の間に空気層があるとき、主に中音域の音を吸音する。
グラスウールなどの多孔質材料は、主に高音域の音を吸音する。
劇場や音楽ホールの客席後部の壁や天井は、エコー等の音響障害を避けるため吸音材等で反射率を低くする。
正対する反射性の高い壁面が一組だけ存在する室内では、フラッターエコーが発生しやすい。
遮音
壁などに入射する音を吸収又は反射させ、透過させないようにすること
音響透過損失
音が壁や床によって損失していくこと。
音響透過損失が大きいほど、遮音性能は高い☆
単層壁の音響透過損失は、面密度が高くなるほど大きくなる。
単層壁の音響透過損失は、厚さが厚いものほど大きくなる☆
ポイント
吸音と遮音の違いを理解しておくこと。
空気層があるときは中音域の音を吸音
グラスウールなどの多孔質材料は、高音域の音を吸音
参考テキスト
写真、イラストが多く、僕的には非常にわかりやすいオススメの一冊です。