色の三属性(色相・明度・彩度)
色相:色味の違い
色合い(赤、青、黄色など)を表示する。
明度:明るさ
明度が高いもの(明るい色)ほど軽く感じる。
光に対する反射率と関係がある☆☆
マンセル表色系において、黒を0、白を10として表示する☆
彩度:鮮やかさ
マンセル表色系において、色が鮮やかなほど、数値が大きくなる☆
マンセル表色系☆☆☆☆
色相、明度、彩度の三つの属性を用いて色の表示する体系。
明度は、黒を0、白を10として表示する☆☆
⇒ 明度5の反射率は約20%
彩度は、鮮やかになるほど、数値が大きくなる(無彩色は0)☆
表し方☆
有彩色は「色相」「明度」/「彩度」で示す。
8YR7/6 ⇒ 8YRが色相、7が明度、6が彩度(彩度が最後!)
色の分類と効果
色の三原色
C:シアン、M:マゼンタ、Y:イエロー
色の三原色を同じ割合で混ぜ合わせると黒色になる。
純色☆☆☆
ある色相の中で最も彩度の高い色。
純色の彩度は、色相によって異なる。
補色☆☆☆☆
マンセル色相環において対角線上に位置する二つの色(赤と青緑など)。
補色関係にある色を混ぜると、無彩色になる☆☆☆
補色関係にある色を並べると、彩度が高くなったように見える。
無彩色☆☆☆
色の三属性のうち、明度だけを有する色。(白、黒、灰)
色温度
黒体(炭等)を加熱したときの色と比較し、色が一致したときの黒体の温度を光源の色として表わす、光の色をあらわすための尺度。
その光源の光色の色度に等しいか、または近似する色度をもつ光を放つ黒体の絶対温度で表す。
色温度が高い ⇒ 白く青みを帯びる
色温度が低い ⇒ 黄色から赤みを帯びる
色調(トーン)
明度と彩度を合わせて色の印象を表したもの。
面積効果☆☆☆☆
同じ色の場合、面積の大きいものほど、明度、彩度が高く見える☆
対比効果
同じ色であっても、色相の異なる色を背景にして比較した場合、異なった色に見える。
進出色と後退色
進出色:暖色は近くに見える
後退色:寒色は遠くに見える
プルキンエ現象
暗所視では赤よりも青のほうが明るく見える。
居室の色彩計画
全体:彩度を低く
天井:明度を高く
床面:明度を低く
光
光の三原色☆☆
赤、緑、青(黄は含まれない)
光の三原色を同じ割合で混ぜ合わせると、白色になる。
照度:lm/㎡ 又は lx(ルクス)
受照面における単位面積に入射する光束の密度。
光が入射する面における入射光束による明るさを示す測光量。
光束:lm(ルーメン)
単位時間あたりに流れる光のエネルギー量を、視感度で補正した値。
光源から放射されるエネルギーを、人間の目の感度特性で重みづけした測光量。
輝度:cd/㎡☆☆
光を発散する面をある方向から見たときの明るさを示す測光量。
グレア☆☆
視野内の高輝度の部分や極端な輝度対比などによって、対象の見やすさが損なわれること。
不快グレア
視野内に高輝度な光が入ることによって。視認性の低下にかかわらず、不快感を生じさせるまぶしさ。
演色☆☆☆☆
照明光が色の見え方に及ぼす影響や光源の性質(物体表面の性質ではない)☆☆☆
演色評価数
演色性を表す値。
数値が大きくなるほど、光源の特性が自然光に近くなる☆☆
明順応・暗順応
目が周囲の明るさや暗さになれること。
明順応に要する時間に比べて、暗順応に要する時間の方が長い。
タスク・アンビエント照明
局部照明と全般照明の併用。作業場所では、専用の作業照明(タスク照明)で行い、環境照明(アンビエント照明)は最低限の全般照明で行う。
⇒ 在席率が低い事務所の執務空間で有効。
⇒ 全般照明方式に比べて、室内の冷房負荷は小さくなる。
全般照明の照度は、局部照明の照度の1/10以上とすることが望ましい。
建築環境工学
熱移動の基本的なプロセス☆
- 伝導:物体の中での熱移動
- 対流:流体内での熱移動
- 放射:熱エネルギーが物体表面に移動
音の聴覚上の三要素☆
- 音の大きさ
- 音の高さ
- 音色
明視の四条件☆☆
- 明るさ
- 大きさ
- 動き(時間)
- 輝度対比
※距離は関係ない
体感に影響を及ぼす温熱要素☆
- 温度
- 湿度
- 気流
- 放射
まとめ
二年に一度くらいのペースで出題されている。
やっぱり色についての方が多いかな。(光は他の分野でも出題されてるんで)
- 色の三属性、補色対比、心理的効果辺りが比較的よく出る。
ここまででやっと建築環境工学が終了。
ここまでやって、やっと10点くらいだから、全体の1/10程度。
だけど、「学科I(建築計画)」の25点中10点と考えたら、結構進んだ気になるな?
先は長いけど、がんばろう。