独学で二級建築士資格取得を目指す! -電気設備-
用語
電圧(V ボルト)
電気を押し出す力。電圧が高いほど多くの電気が流れる。
家庭用の電圧は一般的に100V、工場などの生産機械には200V以上。
受電電圧は、電気事業者との契約電力により決定される☆☆
電流(A アンペア)
電気の流れる量。家庭では20Aや30Aなど、使用状況にあわせ契約する。
電力(W ワット)
電気が仕事をする力。電灯が光を出したり、モーターが力を出す大きさを表す。
電力(W)=電圧(V)×電流(A)
低圧受電:契約電力50kW未満
高圧受電:契約電力50kW以上
電力損失
送電時の抵抗等で、電力が一部損失すること。
負荷電流が小さいほど、電力損失は少ない。
×電力損失を少なくするため、負荷電流が大きくなるような電圧で配電電圧を計画した。
配電電圧が低いほうが、電力損失が大きい。
⇒ 配電電圧が高い方が、電力損失は少ない
配電材料
電線の太さと長さが同一の場合、
⇒ 流すことができる電流は同じ。
⇒ 電圧が大きい方が大きな電力を共有できる。
対地電圧
電線と大地の間に存在する電圧。
住宅及び人の触れやすい白熱電灯・蛍光灯に電気を供給する屋内電路の対地電圧は150V以下とする。
許容電流値
電線などに流すことのできる電流の最大値。
周囲温度、電線離隔距離により変化する☆
電圧降下
電気回路に電流を流したとき、回路中に存在する電気抵抗の両端に電位差が生ずる現象。または生じた電位差のこと。
幹線の電圧降下は、実負荷から電流を算出し、その電流値を用いて計算する。
低圧回路の電圧低下の許容値は、配線の長さに応じて4段階に規定されている。
接地(アース)工事☆☆☆☆☆
感電漏電防止、機器の損傷防止のため、漏洩電流を大地に逃がすための工事。
接地工事の対象施設、対地抵抗値及び接地線の太さに応じて、A~D種の4種類がある☆☆
D種接地工事:300V以下の低圧用機器の鉄台の接地☆☆☆
電圧区分
電圧はその高さによって以下に区分される☆☆
| 直流 (DC) | 交流 (AC) | |
| 低圧 | 750V以下 | 600V以下 |
| 高圧 | 750~7,000V | 600~7,000V |
| 特別高圧 | 7,000V超 | |
配電方式☆☆☆☆☆
単相2線式100V
用途:住宅
単相3線式100V/200V
用途:住宅、中小規模の事務所ビル
「単相3線式」と「単相2線式」の違いって?│でんきガイド│東京電力エナジーパートナー
配線方式
バスダクト配線方式
ダクト内に電線を収める方式。大容量幹線に適している。
OAフロア(フリーアクセスフロア)配線方式
床を二重床にし、その間を配線スペースとして利用する方式。
床の一部を取り外して配線できるので、端末機器等レイアウトの変更が容易。
機器、設備
分電盤
漏電時に自動的に電気を遮断したり、電気の使い過ぎやショート時の過電流を防ぐ装置。
負荷の中心に近く、保守・点検の容易な場所に設ける☆☆
⇒ 負荷の中心から遠いと、二次側配線距離が長くなると、電圧降下のための配電サイズを太くする必要があるので望ましくない。
分岐回路(幹線)
分電盤から電灯、コンセント、電動機などに至る配線。
分岐回路の数は、建築物の規模や負荷の数によって異なる。
幹線サイズは、許容電流と電圧降下を考慮して、負荷容量と電線の長さから決定する。
EPS(電気シャフト・Electric Pipe Space)
分電盤類が設置されている、電気配線や配管を上下階に通す、建物内の縦方向のスペース。
EPS(電気シャフト)の位置は、共用部に面することが望ましい。
進相コンデンサ☆☆☆☆☆☆
電動機等の削減し力率の改善を目的に、電動機回路に並列に接続される機器☆☆☆☆☆☆
⇒ 力率が改善されるので、無効電流による電力損失を少なくできる。

力率
交流の電力において、供給電力に対して電力がどの程度有効に使われているかを示す割合。
遮断機・ヒューズ
回路の事故が発生した場合、直ちに事故回路を電源から切り離し、事故の拡大を防止するもの。
インバータ制御
搬送動力を削減するため、送風機やポンプなどの電動機のモーターの回転数を制御する方式☆
省エネルギー性に優れているが、電源系にノイズを発生させる原因となる場合がある。
台数制御
変圧器の電力損失を少なくするため、負荷に合わせて変圧器の台数を制御する方式。
スターデルタ始動方式
かご形三相誘導電動機の始動方式の一つ。直入始動に比べて始動電流を小さくすることができる。
memo
かご形三相誘導電動機は始動時に始動電流という通常流れる電流の何倍もの電流が流れる。始動電流は電圧降下などを起こし他の電源へ悪影響を及ぼすことがあります。それを緩和するためにスターデルタ始動を使われる。
低圧屋内配線
建築物内に施設される電気配線の総称。
(屋外の電気配線は、低圧屋側配線または屋外配線)
低圧屋内配線におけるケーブルラックには、一般に、絶縁電線を直接敷設してはならない。
⇒ 絶縁電線は保護被膜(シース)で保護する
低圧屋内配線工事に使用する金属管
「コンクリート内への埋設」、「露出又は隠蔽した湿気の多い場所などへの施設」への使用が可能。
可とう管
曲げることができる(可とうできる)電線管。
合成樹脂製可とう管は耐腐食性があり、低圧屋内配線において、コンクリート内に埋設できる☆☆☆
同一電線管に収める電線本数
同一電線管に収める電線本数が多くなると、それぞれの電線の許容電流は小さくなる☆☆
ライティングダクト
差し込み型の照明器具やコンセントなどを取り付けることができる溝型の配線機具。
下向きに設置する等、人が容易に触れるおそれがある場合は、漏電遮断器を施設する。
まとめ
あまり深く勉強しても電気工事士の分野になるので、概要と数字くらいを覚えておけばいい気がする。