独学で二級建築士資格取得を目指す! -屋外気候-
気温・温度・気候
最大日射量・最高月平均外気温
日射量は、夏至(6月)頃に最大になるが、月平均外気温は7、8月に最高になる
☆☆☆
⇒ 土壌等に熱を蓄える性質があるので、月平均気温が最高になるのは夏至よりも遅くなる
冬日・夏日☆☆
冬日:日最低気温が0℃未満
夏日:日最高気温が25℃以上
真冬日:日最高気温が0℃未満
真夏日:日最高気温が30℃以上
気温の年較差☆
年較差:月平均気温の1年の最高気温と最低気温の差。
気温の年較差は、
- 沿岸部より内陸部のほうが大きい。
- 低緯度地域より高緯度地域のほうが大きい。
(冷房・暖房)デグリーデー☆☆
その地域の気候条件を表す指標で「冷暖房設定温度」と「平均外気温」との差を累積した値。
エネルギー消費量の予測に使われる。
暖房デグリーデーは、その地域の寒さの指標であり、その値が大きいほど暖房に必要な熱量(冷暖房負荷)が大きくなる。
日射(太陽放射)
太陽放射のうち、紫外線は建築物の内外装の退色など、劣化をもたらす原因となる。
太陽定数
大気外日射量の年間平均値。約1,370W/m2
夜間の熱放射
夜間の建築物の表面温度は、鉛直面より水平面のほうが低くなりやすい☆
⇒水平のほうが熱が逃げやすい
夜間の建築物から放射する熱は、曇天日より快晴日のほうが大きい。
⇒ 建築物の水平面の外気側表面温度は、外気温が同じであれば、曇天日より快晴日のほうが低くなりやすい☆
地中温度
深さ10~100mの地中温度は、その地域の年平均温度よりわずかに高く、年間を通じて安定している☆
クリモグラフ(気候図)☆
縦軸に月平均気温、横軸に月平均湿度をプロットし、年間の推移を示した図。
温室の特性を表すクリモグラフが右上がりになる地域においては、夏期に湿度が高く、冬季に湿度が低くなる。
風配図☆
ある地域の特定の季節・時刻に吹く風の風向発生頻度を円グラフで表したもの。
円グラフの中心から遠いほど、その風向の風の発生頻度が高いことを表している。
風配図ってなに?建築士試験用語 | 建築士に独学合格!公認建築士試験過去問題を公開
温度と湿度
絶対湿度(g/kg(DA))
体積中に含まれる水蒸気量。
快晴日における屋外の絶対湿度は、1日の中ではあまり変化しない☆☆
☆絶対湿度が同じであれば、
- 空気を加熱(乾球温度を高く)しても、水蒸気圧は変化しない。
- 空気を加熱(乾球温度を高く)しても、露点湿度は変化しない。
- 空気を加熱(乾球温度を高く)すると、相対湿度は低くなる。
相対湿度
最大値と比較してどれくらい水蒸気を含んでいるか(%)
高いほど湿っている。(絶対湿度が高い)
相対湿度=(絶対湿度/飽和水蒸気量)
ということで絶対湿度が半分になれば、相対湿度も半分になる。
快晴日の屋外の相対湿度は、一般に、1日のうちでは、夜間は高く、日中は低くなる☆☆☆
地域
ヒートアイランド現象☆☆☆☆
都市における人間活動による大量の熱の放出や、緑地や水面の減少により、都心の気温が郊外部の気温よりも高くなる現象。
二酸化炭素はヒートアイランド現象の直接原因にはならない!
海岸地方
快晴日における海岸地方の風は、日中は海から陸へ、夜間は陸から海へ吹く傾向がある☆☆
- 日中:海→陸
- 夜間:陸→海
寒冷地
寒冷地においては、凍上による被害を防ぐために、建築物の基礎下端を地下凍結線より深くする。
凍上
地盤が凍結した際、水分が膨張して地面が持ち上げられる現象。
地下凍結線
地盤が凍結した際の凍結深度を示す線。
ビル風
ビル風の防止対策
- 外壁面の凸凹を多くする。
- 外壁の出隅部分を曲面にする。
- 頻度の高い風向に対する壁面の面積を小さくする。
風速増加率
ビル風の影響を評価する際に用いられる指標。
その値が1.0の場合、菅地区物の建築前後で風速の変化がないことを表している。
環境
カーボンニュートラル
二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすること。
温室効果ガス
温室効果ガスには、二酸化炭素、フロン、メタン、水蒸気など。
水蒸気を除くガスの人為的な要因による増加が問題となっている。
CASBEE(建築環境総合性能評価システム)☆
建築物の環境性能を建築物における環境性質(Q)と環境負荷(L)で評価するもの。
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
断熱性能の向上や高効率設備・再生可能エネルギーの導入により、年間の一次エネルギー消費量の収支を0(ゼロ)とすることを目指した住宅。
一次エネルギー:冷暖房、換気、照明、給湯等の設備
建築物におけるLCA(ライフサイクルアセスメント)
建設から運用、解体に至る一連の過程で及ぼす様々な環境負荷を分析・評価すること。
アセスメント:分析、評価
まとめ
星がついているところはしっかりチェックしておきたい。
- 日射量は、夏至(6月)頃に最大、月平均外気温は7、8月に最高になる
- 快晴日の屋外の相対湿度は、一般に、1日のうちでは、夜間は高く、日中は低くなる
- 二酸化炭素はヒートアイランド現象の直接原因にはならない!