コアプラン
コア
建物の基本的な構造や機能を支え、必要な設備やサービス(トイレやエレベータ等)が配置されている部分。
センターコア
コアを中央に配置した形式。
構造計画上望ましく、高層の場合に用いられる。
2方向避難を確保しにくくなる☆☆☆
オープンコア
コアを平面の中央部全体に配置した形式。
基準階の床面積の大きな事務所ビルに適している☆
ダブルコア
コアを両サイドに配置した形式。
2方向避難を確保しやすい☆☆☆☆☆
ダブルコアプランにおいて、ブロック貸しや小部屋貸しの賃貸方式は共用廊下が必要なため、レンタブル比が低下する☆
偏心コア
コアを端部に配置した形式。
床面積が比較的小規模な低層・中高層に採用される☆
⇒高層化には適していない。
コア部分にも外光・外気を取り入れることができる。
分離コア
コアを離して配置した形式。
自由な事務室空間を確保しやすい。
耐震構造上不利となる☆☆☆☆
分散コア
コアを分散して配置した形式。
防災上有利となる。
エレベーターの必要設置台数
最も利用者の多い時間帯の5分間に利用する人数を考慮して計画する☆☆☆☆
一般に複数のテナントが入る事務所ビルより自社専用の事務所ビルの方が大きい。
賃貸形式
フロア貸し
階を単位として賃貸する形式
小部屋貸し
フロアをブロックに分けて賃貸する形式。
レンタブル比
貸事務所ビルの収益性に関する指標の一つ。
「レンタブル比」=「収益部分の床面積」/「延べ面積」× 100(%)☆☆☆☆☆
×収益部分の床面積に対する非収益部分の床面積の割合
基準階:75~85%程度が目安☆
机の配置形式
1人当たりの所要面積
☆1人当たり、8~12㎡程度。
☆対向式
☆多くの机を配置することができる。
⇒並行式より対向式のほうが、多くの机を配慮することができる。
☆密なコミュニケーションをとりやすい。
☆並行式
☆個人の明確なワークスペースが必要な場合に適している。(業務に集中することが必要な場合等)
スタッグ式
机を交互に配置する形式。
コミュニケーションとプライバシーの双方を必要とする業務に適している。
フリーアドレス
個人専用の座席を設けず、在籍者が座席を共用し、効率的に利用する方式☆☆☆
事務室の在籍率が60%以下でないとスペースの効率的な活用が難しい☆
オフィスランドスケープ
固定間仕切を使用せず、ローパーティション・家具・植物などによってスペースを区切り、レイアウトを行う事務空間形式☆☆☆
ローパーティションの高さ
椅子に座った状態
- 110㎝:見通しがきく
- 120㎝:見通しがきかない
立った状態
- 150㎝:見通しがきく
- 180㎝:見通しがきかない
事務所の設備他
フリーアクセスフロア
☆OA機器等の配線を円滑に行うことができるよう二重床としたもの。
システム天井
モジュール割りに基づいて、設備機能を合理的に配置することができるユニット化された天井。
☆モデュラーコーディネーション
柱間や間仕切、窓などの位置を基準寸法(モジュール)により決定すること。
空調設備
室内をペリメーターゾーン(外周部)とインテリアゾーン(内部)に分け、それぞれの負荷に応じて個別制御ができるように計画する。
駐車場
1台の駐車幅は2.3~3.0mとする。
地下階に設ける駐車場において、各柱間に普通乗用車が平行に3台駐車する場合は、柱スパンを8~8.5mとする。
夜間の通用路
管理、経費上、一か所にするのが望ましい。
ドライエリア
建築物の地下室部分の、外壁の周囲を掘り下げて設けた空間。
空堀(からぼり)とも呼ばれる。
カーテンウォール
非耐力壁(荷重を負担しない壁)の総称。帳壁(ちょうへき)とも呼ばれる。
ガラス張りやパネルの外壁等。
アメニティ
環境の快適さ。
事務所ビルのごみ排出物
事務所ビルにおいては、ごみ排出物比率(重量)は紙類が最も多いので、紙類専用のごみ置き場を計画する。
まとめ
- コアプラン、レイアウト、レンタブル比が良く出る
- 「商業建築」との組み合わせで出題されることもある
どうでもいいけど、図はエクセルで作りました。