火災設備
水噴霧消火設備
スプリンクラー設備と同様に水を散水して消火する設備。スプリンクラー設備との違いは、散水される水の粒が細かく、火災時の熱によって急激に蒸発するときに熱を奪うことによる冷却効果と、燃焼面を蒸気で覆うことによって酸素を遮断する窒息効果によって消火する。
油火災に有効☆☆☆☆☆
水噴霧消火設備 | 消火設備とは | 一般社団法人 日本消火装置工業会
泡消火設備
泡により燃焼面を覆うことで空気の供給を断つ窒息効果、及び冷却効果により消火を行う☆
油火災(液体燃料)に有効☆
泡消火設備 | 消火設備とは | 一般社団法人 日本消火装置工業会
粉末消火設備
燃焼を抑制する粉末状の消火剤を加圧ガスで放出する消火設備。
油火災(液体燃料)に有効☆
防災設備のご案内 | 消火設備 | 粉末消火設備 | 能美防災株式会社
不活性ガス消火設備
電気室、発電機室、コンピュータ室等の電気火災に有効☆☆☆
不活性ガス消火設備 | 一般社団法人東京防災設備保守協会<略称:保守協会>
スプリンクラー
閉鎖型スプリンクラー
火災を自動的に感知し、散水して消火する設備。
湿式、乾式、予作動式の三種類がある☆☆☆☆
開放型スプリンクラー
火災感知器等と連動して作動するか、又は手動によって一斉開放弁を開いて放水する設備。天井が高い劇場などに使用。
屋内消火栓設備
火災時に手動操作により放水し、消火する設備☆☆☆
✖ 消防隊による本格的な消防活動を目的
× 火災を自動的に感知し、放水して消火する設備
消火栓の種類☆☆
- 1号消火栓:2人で操作。警戒区域は、水平距離25m以内。
- 易操作性1号消火栓:1号消火栓を改良した1人で操作可能な消火栓。
- 2号消火栓:1人で操作。警戒区域は、水平距離15m以内。
屋外消火栓設備
屋外から建築物の1階及び2階の火災を消火し、隣接する建築物への延焼を防止するための設備。
消防隊専用消火設備
連結送水管
消防隊が消火活動をするための設備であり、消防ポンプ自動車で送水して使用する。
連結散水設備
地階の天井部分に散水ヘッドを設置し、火災時に消防ポンプ自動車から送水口・配管を通じて送水を行い、消火する設備☆☆
※現場に人がいなくても消火活動が行える。
連結散水設備 | 消火設備とは | 一般社団法人 日本消火装置工業会
非常用エレベーター
火災時における消防隊の消火活動などに使用することを主目的として設置される☆☆☆
✖ 人員の避難にしようすることを主目的
無線通信補助設備
地下街での消防活動を行う際、地上と無線連絡するための設備。
非常コンセント設備
消防隊が使用する消防器具等に電源を供給するための設備。
警報設備
非常警報設備
手動でボタンを押すと非常ベルやサイレン、非常放送などが作動する☆☆
※自動火災報知設備と「手動」「自動」を入れ替えて出題される。
×非常警報設備は、火災を自動的に感知し報知する。
⇒ 自動で作動するのは「自動火災報知設備」
非常警報設備の非常ベルは、音響装置の中心から1m離れた位置で90dB以上の音圧が必要☆☆
自動火災報知設備
火災を自動的に感知し、音響装置により報知する設備。
「感知器」「発信機」「受信機」で構成される。
自動火災報知設備とは | 一般社団法人 日本火災報知機工業会
感知器
差動式と低温式(熱感知器)☆☆☆☆☆
差動式感知器は、周囲の温度の上昇率が一定値以上になると作動する。
定温式感知器は、周囲の温度が一定値以上になると作動する。
※差動式と定温式の意味を入れ替えて出題される!
光電式(煙感知器)
光電式スポット型煙感知器は煙の濃度が一定以上になったときに作動する☆
階段室等の縦に長い空間には熱感知器ではなく煙感知器とする。
発信機
自動火災報知設備の発信機は手動で火災信号を受信機に発信するもの。
避難、誘導設備、その他
誘導灯
避難口誘導灯:避難出口の場所を示す。
通路誘導灯:避難出口のある方向を指し示す。
客席誘導灯:映画館などの客席のある施設で、足元を常時照らす。
非常用の照明装置
予備電源は停電時に30分間継続して点灯できるものとする☆☆
常温下で床面において水平面照度で1lx(蛍光灯を用いる場合には2lx)以上を確保する必要がある。
× 避難時にまぶしさを感じさせないように、間接照明とした。
床面積が30㎡の居室で地上への出口があるものには、設置しなくてもよい。
非常電源
非常電源には、
- 非常電源専用受電設備
- 自家製発電設備
- 蓄電池設備
- 燃料電池設備
の4種類がある☆
防火ダンパー
空気調和設備や換気設備のダクト内に設けられ、火災時の空気流動を遮断する設備。
防火ダンパーとは?設置基準や防火構造について|全国の消防設備点検【全国消防点検.com】
避雷設備
高さ20mを超える建築物において、その高さ20mを超える部分を雷撃から保護するように設ける☆☆
※高さ20mを超える建築部分には、原則として、有効に避雷設備を設けなければならない。
住宅用消火器
蓄圧式で再充填ができない。
障がい者への配慮
便所及び便房内において、視覚障がい者に非常警報がわかるように、フラッシュライトの光警報装置を設けた。
視覚障がい者に配慮して、廊下には、避難時の妨げにならないように、壁埋込型消火器ボックスを設けた。
避難階段内に、緊急時に車椅子使用者が安全に避難でき、かつ、他の避難動線等の妨げにならないように、幅1.2mの一時待避スペースを設けた(一時待避スペースは幅90㎝以上とする)
まとめ
どういう風に使用するか、画像とかで見てしまえば覚えやすいと思う。
同じ問題が出やすい。
- 水噴霧消火設備、泡消火設備、粉末消火設備は油火災に有効
- 非常用エレベーターは消防隊の消火活動が主目的
- 非常警報設備は「手動」で作動
- 差動式感知器は温度の上昇率、定温式感知器は周囲の温度で感知