さくら日誌

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独学で二級建築士資格取得を目指す! -タイル工事、石工事-

独学で二級建築士資格取得を目指す! -INDEX-

 

タイルの種類

分類 吸水率 対凍害性 用途
I類(磁器質) 3%以下 内装・外装
II類(せっ質) 10%以下 内装・外装
III類(陶器質) 50%以下 × 寒冷地では使用しない 内装
  • I類、II類対凍害性に優れIII類寒冷地では使用しない☆☆
  • 用のタイルには、滑りにくさを考慮し、I類(磁器質)又はII類(せっ器質)とする。

 

二丁掛けタイル

小口平タイル(60mm×108mm)2枚分の大きさに目地幅を加えた寸法のタイル。

  • 二丁掛けタイルの目地寸法8㎜程度(6~11㎜)☆☆☆

 

目地

  • 目地寸法は、8㎜程度(6~11㎜)☆☆☆
  • 目地の深さは、タイル厚さの1/2以下とする☆☆
     ⇒ 〇 外壁の二丁掛けタイル張りにおいて、目地用モルタルはタイル厚の1/2以上充填した

 

タイル張り面の伸縮調整目地と、位置を一致させるもの☆☆☆☆
  • 伸縮調整目地
  • ひび割れ誘発目地
  • 各階の水平打継ぎ部の目地
  • 打継ぎ目地
  • 構造スリット

 

伸縮調整目地

コンクリートモルタル下地の乾燥収縮や湿潤膨張による動き、地震や外荷重による変形、タイルやモルタル等の熱膨張による動きを吸収し、タイルのひび割れ、剥離を防止するために設けられる目地。

・タイル張り面の伸縮調整目地は、下地モルタル面の伸縮調整目地と同じ位置にする☆☆☆

 ⇒ 〇 下地のひび割れ誘発目地の位置に、伸縮調整目地を設けた

 

ひび割れ誘発目地

セメントの水和熱や外気温等による温度変化、乾燥収縮等、外力以外の要因による変形で生じるひび割れを制御するため、あらかじめ定められた位置にひび割れを集中させる目的で設けられる目地。

 

壁タイル張り工法

  • 下地モルタル塗りは木ごて仕上げとする。(接着剤張りは除く)☆
  • 屋外のセメントモルタルによるタイル張りにおいて、セメントモルタルの硬化後全面にわたり打診を行う。
  • タイル工事において、張付けモルタルの練混ぜは機械練りとし、1回に練り混ぜる量は60分以内に張り終える量とする。

 

タイル打診検査

専用の打診棒を用いて直接外壁を叩き、劣化や損傷の有無を確認する方法。

 

夏期における外壁のタイル張り工事
  • 前日に下地となるモルタル面に散水し、十分に給水させる。(接着剤張りは除く)☆☆☆
  • 張付け後の施工面は、直射日光が当たらないように、シートで養生する☆☆☆

 

改良圧着張り工法

中塗りしたタイル下地面とタイル裏面の双方に張付けモルタルを塗り付ける☆☆☆

タイルの裏面にも張付けモルタルを塗り付けるため、タイルの陶片の剥離を防止できる。

  • 張付けモルタルの1回の塗り付け面積:60分以内
  • 張付け用モルタルの調合は、セメント1:砂2~2.5
  • 下地の吸水性が大きい場合は、吸水調整剤を用いて下地表面処理を行う。

 

密着張り工法

下地に張付けモルタルを塗り、そこにタイルをタイル張り用振動工具を用いて張付ける工法。

壁タイル張りの密着張りにおいて、張付けモルタルの塗付け後、直ちにタイルを押し当て、タイル張り用振動機を用い、タイル表面に振動を与えながら張り付ける。

  • 張付けモルタルの1回の塗り付け面積:2㎡以内20分以内☆☆☆
  • タイルは部から部へ、一段置きに水糸に合わせ張った後、間を埋めるように張り進める☆☆☆
  • 張付けの順序は窓や出入口まわり、隅、角等の役物に取り付ける。

 

改良積上げ張り工法

タイル裏面全面に張付けモルタルを平滑に塗り付けて、下地にタイルを張り付ける工法。

  • 1日の張付け高さの限度:1.5m☆☆☆☆

 

モザイクタイル張り

下地に張付けモルタルを塗り、紙張りされたモザイクタイルを張る工法。

  • 屋内の床面へのモザイクタイル張りでは、あらかじめ下地となるモルタル面には水湿しを行う☆☆☆
  • 表張り紙の紙はがしは、張付け後に時期を見計らい、表面に水湿しをしてから行う☆☆☆
  • 張付け用モルタル二度塗りとし、その塗り厚の合計4㎜程度(3~5㎜)とする☆☆

 

マスク張り工法

ユニットタイルの裏面に専用のマスクをかぶせて張付けモルタルを塗り付け、下地にユニットタイルをたたき板で張り付ける工法。

  • 張付けモルタルは、タイル周辺から張付けモルタルがはみ出すまでたたき締める。

 

接着剤張り(内壁のみ)

専用接着剤で直接タイルを張っていく工法。

  • 張付けモルタルは2層に分けて塗り付け、1層目はこて圧をかけて塗り付ける。
  • 張付けモルタルの塗り厚は5~8㎜とする。
  • タイルを張り付ける際の下地モルタル面は乾燥状態とする☆☆☆☆
     ⇒ ✖ 下地面に吸水調整剤を塗布した
  • 接着剤は、金鏝を用いて平坦に塗布した後、所定のくし目ごてを用いてくし目を立てる。
  • 接着剤の1回の塗り付け面積は、3㎡以内30分以内☆☆
  • 接着剤の塗り厚は、くし山部の高さで2~3㎜とする☆☆

 

タイル張り工法のまとめ

改良圧着張り モルタル1回の塗り付け面積
2㎡/人、60分以内
モルタルの調合
セメント1:砂2~2.5
下地とタイルの双方
モルタルを塗り付け
密着張り モルタル1回の塗り付け面積
2㎡以内、20分以内
塗り厚:5~8㎜、2層に塗り付け
からへ1段おきに
振動機で張り付ける
改良積上げ張り 1日の張付け高さ
1.5m以内
からへ張り付ける
モザイクタイル張り 張付けモルタルは2度塗り
塗り厚合計:4㎜(3~5㎜)程度
下地のモルタル面に水湿し
接着剤張り

接着剤1回の塗り付け面積
3㎡以内、かつ、30分以内

塗り厚:3㎜程度

下地は乾燥させる

 

モルタルの調合

室内の一般床の張付けモルタルの調合
  • 一般床タイル ⇒ セメント1:砂2☆☆☆
  • ユニットタイル ⇒ セメント1:砂1
  • 石張り ⇒ セメント1:砂4☆☆☆☆

 

壁タイル張り工法のモルタルの調合
  • 改良圧着張り工法 ⇒ セメント1:砂2~2.5

 

石工事

石材や、類似のコンクリートブロックおよび擬石の加工または、積方により工作物を築造し、工作物に石材を取付ける工事。

石積み(張り)工事、コンクリートブロック積み(張り)工事などがある。

 

施工方法の種類

外壁乾式工法(金物、接着剤)

取付け金物(ファスナー)や接着剤を用いて、外壁タイルを下地に貼り付けて行く工法。

  • 石材間の目地幅8㎜以上とし、シーリング材を充填する☆☆☆☆
  • 石材は、形状は正方形に近い矩形(くけい:長方形)で、1枚の面積は0.8㎡以下とする。
  • 裏込めモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂3とする。

 

◆裏込めモルタル
立上り部分のタイル等で押さえたときに、その隙間に充填したモルタル。

根石(一番下の段の石)は、呑込み部分に裏込めモルタルを入れて固定している。乾式工法といいながらもここだけは湿式なのだ。より完全な乾式工法にするならば、根石の下端も金物を使った方がよいが、施工的にかなり手間を要す。金物で留めるなら図面に明記しておく必要がある。ほとんどの建築石材業者は裏込め方式で見積りをするからだ。

全国建築石材工業会「乾式工法の基本」より抜粋】

 

出典:ConCom | コンテンツ 現場監理の達人 | 集合住宅編 第16回 石工事

 

外壁湿式工法(モルタル)

モルタルを使って、外壁タイルを下地に貼り付けていく方法。

  • 石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40㎜を標準とする☆☆

 

出典:ConCom | コンテンツ 現場監理の達人 | 集合住宅編 第16回 石工事

 

内壁空積工法(金物+モルタル)

コンクリート躯体に固定した鉄筋に石材を引き金物で緊結し、モルタルを充鎮し被覆する工法。

  • 石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40㎜を標準とする☆☆☆

 

出典:施工方法 | 石のご紹介 | 製品情報 | 総合建築石材業 関ヶ原石材株式会社

 

まとめ

左官工事と一緒に出題されることもあるので、併せて確認しておくといいと思います。

 

改良圧着張り工法

  • 張付けモルタルの1回の塗り付け面積:60分以内

  •  

       張付け用モルタルの調合は、セメント1:砂2~2.5

 

密着張り工法

  • 張付けモルタルの1回の塗り付け面積:2㎡以内、20分以内
  • タイルは上部から下部へ張り進める

 

改良積み上げ張り工法

  • 1日の張付け高さの限度:1.5m

 

モザイクタイル張り

  • 張付け用モルタルは二度塗りとし、その塗り厚の合計は3~5㎜程度

 

接着剤張り

  • 接着剤の1回の塗り付け面積:3㎡以内、30分以内

 

一般床タイル

  • 張付け用モルタルの調合は、セメント1:砂2

 

石張り

  • 張付け用モルタルの調合は、セメント1:砂4
  • 石材の裏面とコンクリート躯体面との間隔は40㎜

 

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