独学で2級建築施工管理技士合格を目指す! その33 -石工事(仕上げ工事)-
天然石の特徴
花崗岩(かこうがん)
耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性は劣る。
大理石
加工しやすいが、耐酸性、耐火性に乏しい。
安山岩
強度、耐久性に優れ、耐火性が大きい。
凝灰岩(ぎょうかいがん)
軟質軽量で加工性、耐火性、吸水性が大きいが、耐火性は劣る。
表面仕上げ
びしゃん仕上げ
石材表面を多数の格子状突起をもつハンマーでたたいた仕上げ。
小たたき仕上げ
びしゃんでたたいた後、先端がくさび状のハンマーで平行線状に平坦な粗面を作る仕上げ。
ジェットバーナー仕上げ
加熱用バーナーで石表面を焼射し、結晶を弾かせて仕上げる方法。
ブラスト仕上げ
石材表面に鋼鉄の粒子等を圧縮空気でたたきつけて粗面とした仕上げ。
ウォータージェット仕上げ
超高圧水で石材表面を切削して粗面とした仕上げをいう。
外壁湿式工法
モルタルを使って、外壁タイルを下地に貼り付けていく方法。
外壁乾式工法
取付け金物(ファスナー)や接着剤を用いて、外壁タイルを下地に貼り付けて行く工法。
×ファスナー部分は、固定のため、張り石と躯体のすき間に取付け用モルタルを充填した。
- 石材間の一般目地は、幅、深さとも8㎜以上としてシーリング材を充填する。
- 入隅で石材がのみ込みとなる部分は、目地位置より15mm以上、表面仕上げと同様に仕上げる。
- 幅木は、衝撃対策のため、張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填する。
湿式工法と比較した場合の乾式工法の特徴
- 白華現象が起こりにくい。
- 工期短縮を図りやすい。
- 地震時の躯体の挙動に追従やすい。⇒ 地震対策として有効
- 台車等の衝突で張り石が破損しやすい。
白華(はっか)現象(エフロレッセンス)
コンクリートやモルタルの表面に白い粉が浮き出てくる現象。
主な原因は、モルタル内の水酸化カルシウム。
内壁空積工法
コンクリート躯体に固定した鉄筋に石材を引き金物で緊結し、モルタルを充鎮し被覆する工法。
- 取付け用の下地鉄筋には、錆止め処理を行う。
- 一般部の石材は、横目地あいばにだぼ及び引き金物を用いて据え付ける。
- だぼの取付け穴は、工場で加工する。
- 引き金物用の道切りは、工事現場で加工する。
- 引き金物と下地の緊結部分は、取付け用モルタルを充填し被覆した。
だぼ
木材や石材をつなぎ合わせる際に、接合面の両方に穴をあけて差し込む小片。
部材間のずれを防いだり、接合強度を高める役割がある。
道切り
かすがいや引き金物を納めるために、隣合う石材の相対するこば面に彫る溝のこと。
目地あいば
石積み工事で、積み上げた隣り合う石と石とが接合する部分。
ポイント
外壁乾式工法の特徴をチェック!
参考テキスト
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