空気汚染
一酸化炭素(CO)
毒性が強い。
許容値は0.0006%(6ppm)☆☆☆☆☆☆
二酸化炭素(CO2)
許容値は0.1%(1,000ppm)☆☆☆☆☆☆
居室の必要換気量は、室内の二酸化炭素濃度を基準に算出される。
ホルムアルデヒド☆☆☆☆
毒性の強い有機化合物の一種。
「F☆」~「F☆☆☆☆」で区分され、☆が多いほど放散量が少ない。
クロルピリホス
毒性の強い有機リン系の化合物。
シックハウス症候群の原因物質の一つと指定され、住宅に使用してはならない。
換気
換気の目的は室内の空気を正常に保つこと。
気流速を得ることではない。
空気齢
新鮮空気が給気口から室内の各部分に到達するまでの平均時間
余命
室内の各部分の空気が流出口に到達するまでの平均時間
透湿
多孔質材料等の壁の両側に水蒸気圧差がある場合、水蒸気圧の高い方から低い方へ壁を通じて湿気が移動すること。
全般換気
室全体に対し換気を行い、汚染質の濃度を薄めること☆☆☆☆
自然換気
屋内外の温度差と屋外風圧力によって行われる。
効果を大きくするためには、給気口と排気口の高低差を大きくする。
屋内の温度よりも外気温が低い場合(温度差換気)☆☆☆☆☆☆
上部 ⇒ 屋内の空気が流出する
下部 ⇒ 外気が屋内に流入する
(温かい空気が上、冷たい空気が下になる)
機械換気
換気回数が0.5回/h以上(2時間で空気が入れ替わる)となる機械換気設備とする〇
第1種換気法
機械給気+機械排気
映画館、劇場など
第2種換気法☆☆☆☆
機械給気+自然排気
室内は正圧になる。
室内への汚染空気の流入を防ぐのに適する。(手術室など)
第3種換気法☆☆☆☆☆☆
自然給気+機械排気
室内は負圧になる。(室内圧を周囲よりも低く保つ)
周囲へ汚染空気が流出しないように排気機を用いる。(便所、浴室など)
必要換気量
住宅で住人が健康的に暮らすための換気量。
成人一人当たり30㎥/h☆
室内の二酸化炭素濃度を基準に算出する☆☆☆
⇒ 基準量は0.1%(1,000ppm)
開放型燃料器具に対する必要換気量は、燃料消費量に対する理論排ガス量の40倍☆
必要換気回数の計算
必要換気回数=必要換気量/室容積☆☆☆
必要換気量=二酸化炭素発生量/(室内許容濃度-外気の汚染質濃度)
必要換気量は汚染質の発生量と濃度で決まる
⇒ 室の容積の大小によって変化しない☆☆☆☆☆
⇒ 必要換気回数は室容積によって変化する
最低限必要な換気の回数は?
- 室容積 ー 200㎥
- 在室者人数 ー 12人
- 在室者1人当たりの呼吸による二酸化炭素の発生量 ー 0.02㎥/h
- 室内の二酸化炭素の許容濃度 ー 0.10%
- 外気の二酸化炭素の濃度 ー 0.04%
必要換気量=二酸化炭素発生量 /(室内の許容濃度-外気の濃度)
=12人×0.02 / 0.001-0.0004=0.24/0.0006=400(㎥/h)
必要換気回数=必要換気量/室容積
=400/200=2回
有効換気量
設備が持つ実際の換気能力(換気量)。
ガスコンロを使用する際の有効換気量の算定には論理排ガス量が関係する☆
理論排ガス量
燃料が完全燃焼したと仮定したときの燃焼ガスの量。
まとめ
令和4年4月から建築物環境衛生管理基準の見直しにより、室内の一酸化炭素の許容値が0.001%(10ppm)から0.0006(6ppm)に改正されました。
試験的には、こちらの方が覚えやすくなったかな??
- 一酸化炭素、二酸化炭素の許容値、ホルムアルデヒドの☆、温度による自然換気、換気法(2種、3種)はよく出る。
- 必要換気量は部屋の容積の大小によって変化しない。
- 一酸化炭素は0.0006%、二酸化炭素は0.1%
- 必要換気回数の計算は別に難しくないので、やり方だけ覚えておく。